This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

2021年観劇まとめ

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お久しぶりです。

ブログは放置しておりましたが、今年もたくさん観劇活動させていただきました。

20201年は、昨年に続きコロナに翻弄された1年でした。

感染拡大に伴い、毎回幕が上がるまで見られるのかどうか心配しながら見ていました。

そんな中でも強い気持ちで舞台を開けてくれた俳優様、スタッフ様には本当に感謝しかありません。

今年の素晴らしい数々の舞台をありがとうございました。

一幕一幕が奇跡でしかありません。

そんなわけで、今年も観劇のまとめをしたいと思います。

 

2021年観劇リスト

 

1月

イリュージョニスト(2)

犬と猫の時間韓国配信(2)

ジェントルマンズガイド韓国配信(2)

 

2月

僕とナターシャと白いロバ

子午線の祀り(4)

 

3月

木下歌舞伎〜義経千本桜

平家物語俊寛配信

本当のハウンド警部

 

4月

スリルミー〜成福(2)

      にろまろ

      新人(2)

 

5月

俺たちは天使じゃない

父と暮らせば

スリルミー配信(3)

日本一わきまえない女優、スマコ配信

桃太郎

SMOKE韓国版配信

 

6月

フェイクスピア(2)

レ・ミゼラブル(2)

 

7月

母と暮らせば

Amadeus韓国配信

森フォレ(3)

日本の歴史

女神様が見ていらっしゃる韓国配信(2)

JCSコンサートバージョン

レ・ミゼラブル(2)

 

8月

世界の童話朗読会

化粧二題

道産子と越後人

砂の女

 

9月

検察側の証人(4)

黒い司祭韓国配信

友達

SMOKE日本版(2)

THE DEVILコンサートバージョン

ナビレラ韓国配信

ジャックザリッパー日本版

エデルラインコンサート韓国配信

伝説のリトルバスケット団韓国配信

 

10月

命知らず

スワッグエイジ〜叫べ朝鮮!韓国配信

 

11月

顔見せ大歌舞伎〜連獅子

THE BEE

パ・ラパパンパン

もしかしてハッピーエンディング韓国配信(2)

地点〜どん底

イモンドの勝負

 

12月

IMY〜あくと(2)

ダウト

地点〜グッドバイ

北斗の拳

ストーリーオブマイライフ日本版

ジャックザリッパー韓国版配信

ローマ帝国三島由紀夫

ローマ帝国三島由紀夫配信

 

ライブ

37作品55公演

 

配信

日本:4作品6公演

韓国:12作品16公演

 

前半は楽しみにしていた公演が途中で中止になって泣くこともあったけれど、

その割には結構頑張って観に行ったな〜。

いつなにがあるかわからないからこそ、本当に観たい舞台を選んで、

真剣に向き合う。そんな緊張感が気に入っていました。

1人で真っ直ぐ劇場に向かい、真っ直ぐ帰る。

友達とおしゃべりしながらお茶をしたり、食事をしたりするってことが

全くなくなってしまったのだけど、純粋に舞台を堪能する時間は、

前よりも濃厚な演劇と向き合う時間で楽しかったです。

後半は少しだけ友達と感想を話す機会もできて、それはそれでやっぱり嬉しい。

このまま平常に戻って、なにも気にせず観に行ければいいのだけど・・・。

だけど、こんな時だからこその奇跡の配信もあって、本当に感謝です。

ライブには叶わないけれど、配信だからこそ見れるアップやアングルが嬉しかった。

それに韓国配信には、字幕付きなんていうのも出てきて、それこそ奇跡笑。

そんなこんなで今年も目一杯楽しませてくれた舞台に感謝の気持ちを込めて←

各賞の発表です。

 

■作品賞

好みが変わってきたというか、去年とガラリと変わった今年のベスト6はこちら。

順不同の6作品です。(今年も5つには絞れませんでした💦)

 

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☆父と暮らせば

前からずっとお勧めされてて観たかった作品。

今年「母と暮らせば」と対で観て、感慨深いものがあったのですが、

私は「父〜」の方が好きでした。

妙に明るいお父ちゃんと娘のやりとりの中に、残酷さ、悲しさ、それでも生きていく強さのようなものがあって、それが戦争なのだと胸を突かれました。

ずっと語り継いでいくべき作品。

その時の山崎一さんのおとうちゃんは、明るいのにどこか命を削るような切実さを感じて、強く惹かれました。

 

 

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☆森フォレ

生きること。自分らしさを持つこと。

自分のルーツを知ることから始まる。

血を繋ぐ女たちとそれを取り巻く男たちの物語。

人の歴史を血で繋いでいく女ってすごいよね。

そんでもって、その女を守るのが男の役目なんだって妙に納得した。

推しの成河くんは、全キャストの中で唯一繋がりのない役で、

しかも彼の持ち味である躍動感を封印された役で

迸るようなエネルギーを放出するキャストたちを羨ましそうに見ているのが印象的でした。

彼とともに我慢するストレスを感じながら、

この物語が、彼がラストの一言を主人公に伝えるためにあるんだと気がついた時、

胸熱になったんですよね。ふふ、私、推し贔屓だからさー。

魂の叫びが聞こえるような舞台、大好きです。

 

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子午線の祀り

形式美の素晴らしさを改めて感じた作品。

言葉と動きの美しさ。古典の面白さを教えてもらった。

コロナのこともあり、キャストが大幅に減り、時間も1時間短縮されたけれど、

やっぱり長い笑。

好きなシーンがずいぶん削られて残念な部分もあるけれど、スッキリしたなと思う。

演出も大幅に変わり、鳴門の渦のようなセットすごく良かった。

キャラは前回よりもメリハリよくキャラ立ちしていてわかりやすかったし、

推し成河義経は前回よりも軽快に飛び回り満足。

戯曲と古典と読み比べながら舞台に通った日々。楽しかったです。

 

 

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☆フェイクスピア

野田地図は、観たら絶対好きだと思いつつも、チケットが取れなかったこともあって

今回がデビュー。

やっぱり堕ちたよね。まさにパンドラの箱を開けた感じ。私が嫌いなわけないじゃん。

思わず、おかわりしたくて当日券並びました笑

マニアいわく、「野田地図の中ではかなりわかりやすい作品だよね。」だそうだが、

この後見た「THE BEE」で、その通りだと納得した笑

が、しかし、全ての演出がキテレツで、謎だらけの展開を強引に推し進めるくせに、

実は細かいところまで計算されていて、ラスト、全ての謎が明かされた時に、

全ての事柄に意味があり、繋がって、唸ってしまう。

静と動、軽さと重さ、直球と変化球、飛び上がり落っこちる。

緩急が激しく忙しい舞台だけれど、そのパワーが心地よかった。

 

 

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☆ダウト

真実とは何か。

疑いの前には、全ての真実は嘘になりうる。

そんなことが思い浮かんだ。

石のように頑なな校長と、砂糖菓子のように甘く心地よい牧師。

純朴な迷える羊的なシスター、子供を必死に守る母。

彼らに共通することは、「子供を守りたい」という思いなのに、

それぞれがそれぞれの立場、思惑で、対立の構図ができてしまう。

「好き」「嫌い」という感情が引き起こす恐ろしさ。

薄寒さを感じながら帰路に着いた。

風姿花伝の作品は、いつだって演技を肌で感じる。

寒さ、暖かさ、チクチクした痛みや撫でられるような優しさ・・・。

それは役者や演劇の素晴らしさもあるけれど、

役者と観客が一体になれる風姿花伝という器の素晴らしさでもあると思う。

 

 

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ローマ帝国三島由紀夫

ベスト5がほぼ決まっていたのに、突然ブッ込まれた年末の公演。

「ブッ込まれた」というか捻り込んできたというか笑。もうなんなの?この舞台。

リーディング公演と言いながら、もうほぼ一つの形が完成していたように思えた。

言葉と身体があれば、あとは何もなくても物語を伝えていける。

形式と自由さ、対局にあるふたつを駆使して作られる世界に、「子午線の祀り」が思い浮かび、「地点」の演出を感じた。

私が三島由紀夫の作品をもっと知っていたら、もっと深いメッセージを掴むことができたのかもしれない。それが残念。

とにかく押して押して押して!!!!あっさりが1人もいない濃厚極まったキャスト陣。

誰も引かないからこれはもう演技の格闘技。

ガシガシ音が聞こえてくるような応酬に、ただただ釘付けになっておりました。

すごいね。気を抜いたらこちらが殴られる。そんな緊張感、素敵すぎる。

年の瀬にすごいもん観せてもらえて嬉しかったです。

そして成河くんが今年一番楽しそうに演じていて、ファンとしてはそれが一番嬉しい。

成河くん以外の方々は初めましてだった(と思ってたけど、実は結構いろんな作品で見ていたらしい)けれど、いやいや、みなさん素晴らしくて、まだまだ私の知らない世界があるのだと唸りました。

来年はさらに深い沼にハマりそうで怖いです。

 

■次点

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☆木下歌舞伎〜義経千本桜

子午線の祀り」を通して見つけたのですが、「子午線の祀り」と対で見て本当に楽しかったです。

歌舞伎も文楽も知らない私に、その門戸を開いて導いてくれたアブナイ作品でした。

小劇場って、自由でエネルギッシュで本当に面白いよね。

大胆な演出と解釈。

本筋見ないで、こっちが先でよかったのか不明ですけど、古典という敷居の高いものを

グッと敷居を下げて、招き入れてくれる懐の深さが心地よかったです。

 

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☆スリルミー

これは何度見たって、好きさは変わりません。再演ありがとう〜〜〜〜〜っ!

再演の成福ペアは、さらに深化を遂げていて毎回震えました。

初演ペアのにろまりペア、若手の松山ペア、それぞれ解釈が全く違っていて、

それを許す制作サイド懐の深さには韓国版ばりで感謝感謝です。こりゃ全部観たいよ。まさに沼作品。東京ラストがコロナで中止になって悲しかった。

 

■特別賞

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☆フィストオブ・ノーススター〜北斗の拳

「はぁ?北斗の拳がミュージカルだって?」と、

ほとんど怖いもの見たさで見たのだけど、

予想以上のクオリティとエンターテーメントな作りが

今までの日本の作品とは違っていて新鮮でした。

もうなんでしょうね。

従来なら絶対やらない演出、本来なら隠すべきものをあっけらかんと潔く見せて、

シリアスからコメディ、アクションからラブまで

とにかくてんこ盛りなエンターテイメントを極めようとする姿勢は、

やはり中国進出を頭に置いているからなのでしょうね。中国資本だし。

アニメも漫画も見た派としては、あのシーン、このセリフがああなるのか?と

笑いを禁じえず、肩を震わせ思いのほか楽しみました。

色々突っ込むところもあるけれど、とりあえずこれは特別賞差し上げたい。

 

■配信賞

日本

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☆スリルミー

東京公演終盤にまさかの中止。持っていたプラチナチケットが泡となり、泣いていたところにこの配信。

これはもう、「配信ありがとう!!!」と叫んでしまうほど、奇跡の配信でした。

客席では観れないアングル、アップに心躍り、肌の艶まで見えるクリアな映像に

ただただ心躍りました。円盤にしてくれ〜〜〜〜!!!

 

韓国

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☆犬と猫の時間

韓国に行けなくなり、舞台から遠ざかりつつも、なんとか繋がっていたい。

配信は韓国の舞台と繋がる唯一の橋。

この作品は、以前観ようと思っていたのに、

スケジュールの都合で観れなかったんですよね。(そんなのばっか)

配信になって嬉しかったです。で、気楽に観て思いっきり泣かされました。

優しくて切ないお話。

そして忠実なわんこ役のウォングンさんを見直したというか、好きになっちゃった。

図体ばかり大きくて、ちょっとおバカなゴールデンリトリバー的わんこのイメージ。

それでいて優しくて懐が深い。抱きしめてあげたかった。

 

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☆SMOKE

日本でもおなじみになった「SMOKE」

日本版も大好きだけど、やっぱり韓国版は一味違います。

特に大好きなギョンス超とカンチャン海。

それに初めましてのウナ紅は、姉であり母であり恋人というイメージぴったりで

この3人のケミの素晴らしさにただただ癒され元気もらいました。

 

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☆ジェントルマンズガイド

2019年に現地でみて、とても楽しかったんですよね。

それが再演で、しかも大好きウンテさんがやるっていうから!

ウンテ、ジェリム回と、サンイ、ギュヒョン回と2回も観れるなんて、

もう神でしかありませんでした。

どちらも面白かったけれど、やっぱりウンテさんの小ネタ満載のモンティが好き!

(いや、みんな小ネタ満載なんだけどww)

ジギルとハイドネタは、好物しかない!!そしてセクシーモンティ。

ダイスキスはギュヒョンさんの勝ち!!!

あの8変化は、最高に笑える〜〜〜〜〜!

幕間もいろんな笑いを仕掛けて、サービス満載で最高楽しかったです。

 

■最優秀男優賞

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♡成河

今年も言わずもがなのぶっちぎりの1番。

今回もイリュージョニストに始まり、ローマ帝国三島由紀夫まで、

演出含め7作品も出演してくれて、今年も目まぐるしくも楽しませていただきました。

もう感謝しかないですね。

2021年は成河くんで始まり成河くんで納められてこの上ない幸せいただきました。

今年は大河ドラマも出演するし、舞台も控えていて。

またすぐに成河くんに会える幸せ。

精力的に活動嬉しいですが、本当にやりたい作品を楽しんで演じてくれることが

ファンの一番の望みです。

今年もファイティン!

 

■最優秀女優賞

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♡七味まゆ味

私、元来女優に興味はないんだけど←ヲイ爆

年の瀬に、まさかの推し女優ができるとは。日本で。

まさかまさか。成河くんと殴り合いの芝居をする女優さんがいたとは。驚愕。

感激しました。2人た本当に楽しそうにぶつかり合っていて、釘付けになりました。

来年、追っかけてしまいそうです。怖い。

 

■ringhun的新人賞

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高橋一生

去年「天保12年のシェイクスピア」を観て、うまいなーとは思っていたけれど、

今年の「フェイクスピア」でついに堕ちました。

いや、なんというか、性別も年齢も全ての境界線をひらりと飛び越す

しなやかな演技にすっかりやられました。

テレビでも「あ、いいかな?」とは思っていたけど、

こんなに上手いなんて思わなかった。いや、この人、まじ舞台の人なんでしょ?

テレビとかやってないで、もっと舞台に立って欲しい。

 

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山崎一

ふふっ。はじめさん。

テレビでも好きでしたけど、ああん。舞台のはじめさんは、その100倍いいですね。

「本当のハウンド警部」で、生田斗真くんが頑張って舞台を作っていく側で、

全部持っていくあたり、本当大好きです。

そうかと思うと、「父と暮らせば」で号泣させて、「友達」で背筋を凍らせる。

振り幅大きすぎで悶えます。

人の心をのらりくらりとすり抜けて、軽いジャブ食らわせながらも、

ちょっと離れてこちらを覗き込む。優しいのか残酷なのかわからないところも魅力。

初めておっぱと呼べる推しができました。

はじめおっぱ❤️

 

 

■配信ありがとう賞

韓国

すっかり観にいくことが不可能なのに、21年も名作新作目白押しで。

でも、配信もずいぶんたくさんしてくれるので、嬉しい限りです。

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♡パクウンテ

「ジェントルマンズガイド」まさか、ウンテさんが出るとは夢にも思わなかった。

ウンテさんがコメディ?いや、去年キンキブーツやったし、アリだとは思うけど?

と思いつつ見た配信。

いや。本当最高でした。

セクシーでサービス満点のモンティにきゃーっ❤️となった年初め。

ジギハイのパロディとか、楽しすぎじゃないですか。

真面目なウンテさんがこんなに舞台で遊ぶなんて。

好きです。やっぱり好きです。

写真がモンティでないのは、ただ今「フランケンシュタイン」のアンリなので、

逢いたい気持ちを込めて。

フランケンシュタイン」も配信があればいいのに。←無理よね💦

 

 

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♡キムギョンス

去年の「ファンレター」に続き、「SMOKE」「黒い司祭」と、

配信で癒してくれました。大好きな俳優さん。哀愁帯びた色気がなんとも言えません。

ただいま再びの「ファンレター」ご出演。

大好きな「ファンレター」の大好きなヘジン先生。逢いたいです。

また配信ないかなぁ〜。

 

 

■観たいのに観られない泣き賞

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♡カン・ピルソク

前回に引き続き、逢いたいのに逢えない賞に輝いたのは、

「私とナターシャと白いロバ」「光化門恋歌」「Gone Tomorrow」「サムシングロッテン」と、私が観たくて悶えてしまう作品にドシャドシャ出ていて、配信あっても出てきてくれないそんなつれなさに恋しさ募ってのことでして。

それでも年末「サムシングロッテン」の稽古配信してくれたのは嬉しかった。

クリスマスも年末年始(そして多分ソルラルも苦笑)もガッツリ働くソクさま。

どうか海の向こうのファンのためにも、配信登場お願いします。

 

というわけで、コロナ禍でも足繁く通った2021年をまとめさせていただきました。

今年もたくさんの「奇跡」に立ち会わんがため、劇場通いができますように。

みなさま、今年もよろしくお願いします。