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舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

ringhun的2023年下半期の観劇まとめ

2023年下半期観劇まとめ

 

 

あまりに忙しすぎて、上半期のまとめをしていたことも忘れてた下半期。

アンテナは完全に韓国作品に向いていて、日本の作品に向いていなかったこと、

大劇場のチケット高騰と、偶然にも私が観たいと思う作品がなかったということもあり

すっかり日本の大劇場から足が遠のいておりますが、とりあえず1年のまとめも合わせて

私的演劇アワード(気恥ずかしくてイェグリンって言えないwww)行ってみます。

 

 

7月

日本

デビル(東京3回)

this is us!(コンサート)

兎、波を走る

 

8月

桜の園(2回)

ファントム

 

9月

韓国

ワイルドグレイ

Gone Tomorrow(2回)

燃ゆる暗闇にて

オズ

チャジヨンコンサート

 

10月

日本

昨日下田のハーバーライトで

 

11月

日本

ねじまき鳥クロニクル(2回)

無駄な抵抗

 

韓国

smoke(2回)

COME FROM AWAY

レットミーフライ

レント

インサイドイリアム

レミゼラブル

 

12月

日本

海を行く者

 

日本 9作品13公演

   コンサート1

   演劇 5作品6公演

   ミュージカル 3作品6公演

 

韓国 11作品13公演

   コンサート 1公演

   ミュージカル 10作品12公演

 

作品賞

 

日本

1位 兎、波を走る

たまたま取ったチケットが千秋楽で、

ただ1回しか観れなかったことを深く後悔しました。

なんでもっと取ってなかったのだ!

高橋一生松たか子だけでも好きなのに、

大好きはじめちゃんこと山崎一さん、そして野田秀樹。(野田さんだけ呼び捨てww)

ってか、私はやっぱり野田さんの作品(特に脚本)が好きなのよ。

言葉遊びの中に潜む鋭いメッセージ。

滑稽さに隠れて、凶器にも近いメッセージを投げつけておいて、

言葉遊びのケムを巻いて逃げていく。

ああ、もうこの卑怯さ加減が野田さんらしすぎて(褒めてます)

次回作も楽しみに楽しみにしています。

 

 

2位

 

ねじまき鳥クロニクル

これをミュージカルと言っていいのかどうか不明なんだけど。

コロナ禍で最後までできなかったリベンジ再演だったけれど、

初演よりもしっかり練られていてわかりやすかったし、

深いメッセージもバシバシ伝わってきて胸が痛かった。

兎、波を走るといい、ねじまき鳥といい、奪うものと奪われるものの戦いなんだよね。

奪われたものは奪われたままでいいのか?

その答えは大きく違うけれど、それぞれの答えに共感もする。

暴力に暴力というのは好きになれないけれど、綺麗事では済まされない現実と、

生き抜くためには泣いている場合ではないという切実なメッセージでもある。

このご時世、色々考えさせられました。

それにしても相変わらずの成河くんの身体能力には脱帽。

大好きなダンサーさんたちと、芸達者な俳優陣。

それをまとめるインバルピントさんの演出が好きすぎました。

来年のインバル作品となる「未来少年コナン」楽しみです。

 

3位

 

海を行く者

迷ったけれど、今年の演劇納めともなったこちらの作品に。

おやじーずだけの脂臭い(笑)作品なんだけど、笑あり、悲しみあり、サスペンスあり

そして最後は愛と希望で幕を閉じるなんて。聞いてないよ〜。

ひとつ間違えると、どこまでも暗くて暗いだけの話を、こんなにも楽しく、

ワクワクみれるのって、やっぱりおやじーずの演技の成せる技なんだろうな。

平均年齢70歳笑。

そして一番年上の役を一番若い高橋克実さんで、

年下の役を一番年上の平田満さんがやるというww。

そして誰よりも、浅野和之さんのボケが絶妙すぎて、楽しすぎました。

 

次点

 

無駄な抵抗

私の大好き浜田さんが私の大好きな浜田さんらしいお役で、本当に楽しかった。

イキウメらしい怖くて優しい作品で、メンバーはみんな素晴らしくて、

客演の池谷のぶよさんも素晴らしかった。

演劇デビューの乙女を連れて行って、新鮮な感想を聞けたりしたのも良かった。

この作品も奪うものと奪われるものの話で、これはもうそういう時代なのね。

なのになぜ次点になったかというと、

多分、この物語のシチュエーションがあまりにもキツかったってことなのかな。

 

 

韓国

1位

Gone Tomorrow

ま、やっぱりこれでしょうね。7年待ち続けてようやく観れた感動。

台本全部訳して臨んだ労力もプラスして、作品見る前からもずっと楽しめました。

日本人的にはちょっとヒリヒリするけれど、

この作品のメッセージはたくさん受け止めさせてもらいました。

そしてやっぱりそく様は素晴らしいという結論ですww←推しですからっっ!許して。

 

 

2位

RENT

11月は名作公演続きで、どれにするか迷うところですが、

予想以上に胸熱だったこちらに。

RENT、演出がとにかく好きです。

エネルギッシュで、自由で、金がなくてエイズだし、

っていうマイナスな要素を跳ね除けて、今を生きるエネルギーに満ちていました。

そして大好きコリンズとエンジェルのカップルは愛に溢れて好き過ぎるし、

マークもエネルギッシュで良かったです。

この3人はかなりのキーよね。

ここが良ければ、ロジャーとミミがどんなに愚かでも許せるww

←あくまでも私的意見です。

モヤモヤ消し飛んで、とにかく元気もらえました。

 

3位

SMOKE

韓国作品、どれも素晴らしすぎて迷った〜〜〜〜!!!

でも、やっぱりSMOKE。

特にギョンス超とスンアン海、ジユ紅の回は私のツボを激押しでして、

胸キュンで切なくて、胸熱でした。

スンアンくんは、純粋な役は・・・っていう意見を多数聞きましたが、

私にはその純粋の下に闇が見え隠れする海がツボでした。

スンアンくん、いつの間にこんなにも私のツボにハマる俳優さんに成長してたの??

そして、前公演で絶望的に悲観的な超だったギョンス超が、海への愛に満ち、

彼の理想である姿であり続けようとする懐の深い大人なギョンス超に心鷲掴み。

でも結局心折れて、死へと向かうのだけど、その弱さすら愛。

その彼らをキラキラした希望そのもので抱きしめるジユさん紅も、新鮮で、

この後の他の作品全部キャンセルして観たいと思うほど

好きな組み合わせで幸せでした。

 

 

次点

レミゼラブル

いやね、本当なら1位でもいいくらいダントツのレベルなんですが。

来年また観ること、レミゼに関しては私、かなりハードル高くしてしまうので笑

ちょっと若すぎ?と思ってたうヒョクさんでしたが、

その若さで、荒々しい若きのバルジャンを、

彼の持ち味の愛情深さでそれ以降のいつくしみのバルジャンが表現されていて

バルジャンの人生と人となりがとても共感でき、

誰よりもリアルにバルジャンの心のヒダに触れたような気がしました。

全キャスト本当に素晴らしかったのだけど、何よりも初演再演再々演と重ねるたびに、ワインのように(飲めないけれど)味わい豊かに

作品自体が成長して行く様を見る醍醐味。

次にまた見るのが楽しみです。

 

 

まとめ

今年1月から渡韓解禁(私が)になり、

とにかくアンテナが日本から韓国に変わってしまったこと、

韓国も日本もチケット高騰で、

去年のように湯水のようにチケットを取るのをセーブしたこともあり、

自分でもびっくりするような観劇数になりました。

(いや、それでも普通の人よりは多いと思うのだけどね。)

上半期と合わせても去年の半分。

これは!と思う作品でないと、手を出さなくなった。

これはいいことなのか悪いことなのか。

推しの舞台さえ、減らすというびっくりさ。

でもね、観るものを吟味するっているのは大事。たとえ推し作品でも、

推しだからなんでも、っていうのは彼に対しても失礼よね。

推しが出てても、嫌いな作品もある。

 

なんていいつつも、とにかくね、エア代もホテル代も高騰しているから、節約必須。

ってか、今年の韓国はミュージカルも演劇も、名作新作大放出で、

3年分くらい一気に出してる?って感じだから、渡韓も否応なしに増える・・・。

それでも見切れないっていう贅沢な嘆きが常々ありまして。

それに久しぶりの韓国作品との逢瀬。

新しい出会いもたくさんありました。若い俳優さんが次々と登場していて、

そのキラキラさに抗えない・・・。

今の私のアンテナが、大劇場から大学路へ、

ミュージカルから演劇へ移行していることもある。

大好きなウンテさん作品捨てて、大学路を選んだ自分にびっくりしたわ。

私の中で新しい風を求めているっていうことで、来年も新しい風、探します。