This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

2019.3渡韓のまとめ

今回の渡韓での演目

*アランガ4公演

*ドデビル2公演

*ジギルとハイド

*光化門恋歌

パガニーニ

*悪い磁石

 

今回、初の7泊8日の長期滞在。

観た舞台も10公演という最多の幸せな渡韓となりました。

前日までの多忙さに、半ばヘロヘロで飛んで、←いつものことだけど

果たして8日間も体が持つんだろうか?と心配していたけれど、それは杞憂に終わりましたね。

元気いっぱい、パワーもいっぱいもらって帰ってこれました。

 

舞台はいいな。

人によって見方が違うと思うし、ただの思い過ごしかもしれないけれど、

ミュージカルも演劇も、演じる役者さんと、私たち観る側との会話のような気がする。

会話なんて言うのはおかしいかもしれないけれど、私の頭の中で「こうだ」と思えば

舞台は次の瞬間に「だからこうなんだよ」と、答えくれる。

そしてまた新たに「これはどう思う?」と語りかけてくれて、

そうして、どんどん深みに入って行けるんですよね。

 

観る側と演る側のコンディションと相性とバランスが合うと、本当にいろいろなお話ができて、

いろいろな気づきにハッとします。

演る側のパワーをもろに受けて、受け止めきれずにぐったり疲れてしまうこともあるけれど、

私はこの「会話」がとても大好きなのです。

 

今回の舞台はどれも本当に、いろいろな「会話」を通して、たくさんの気づきをもらいました。

これってやっぱり、演者さんたちが魂込めて演じてくれているからですよね。

どの作品もちゃんと感想を書けるといいなと思っていますが、

今回の舞台の共通テーマは

「光も闇も人間の選択」

ってところでしょうか?

そう、「ドデビル」の中のセリフです笑

でも、どの作品にもそれが含まれていたと思います。

もしかしたら、どの舞台にもそのようなメッセージが含まれているのかもしれませんね。

逆にそれを伝えることが、舞台の使命だったりするのかな?

なんて思ったら、う〜んと唸ってしまいました。舞台って深い。

 

以前、成河くんがブログで「舞台上で鬼を見せることで、観客に疑似体験してもらう」

「演劇は、わたしとあなたの脳みそを使った遊びと思う。話をしよう。」っていうようなことを言っていたけれど、

「ああ、これがそういうことなんだ・・・」って、漠然とですが、体感したような気がします。

 

成河くんの舞台でなく、別の舞台で実感するなんて苦笑するしかないんだけど、

いや、言い訳するわけじゃないけど、彼の演技ではいつもどっぷり会話してますけどね。

どっぷり過ぎて自覚がなかった気がします。

今回は一歩引いてみてたからこその実感。

 

悲劇の意味とは。

悪が光る意味とは。

そして、人生を振り返る主人公の想いとは。

 

反面、素晴らしいパフォーマンスなのにどんなに一生懸命追っても、伝わらない舞台もありました。

それはそれで、娯楽性を追求して、何も考えず夢の世界に連れて行ってくれるわけですから、

どちらが正解というわけではないのだけど、私は少なくとも今回は前者の表現の方に惹かれました。

 

舞台は面白い。

舞台は深い。

だから舞台は沼笑