This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

光化門恋歌

f:id:ringhun:20190324131537j:image

 

光化門恋歌。

その昔、東京の明治座でユノがやっていましたね。私はヒョンリルさんで観ましたが、

その時とはお話自体が変わっています。

昨年演出をガラリと変えたと言うので興味あったんですけど、スケジュール合わずに観れず。

ジヨン姐さん観たかった。、再演となった昨年11月は、枠空いてるしソクさま出るし、

ちょっと観ようかな〜なんて軽い気持ちで観に行ったら、予想外のボディブロー食らってノックアウトされたのでした。

 

f:id:ringhun:20190401162727j:image

 

《インターパーク紹介》

昨年最も多くの観客が選択して共感した最高の興行ミュージカル
2018年秋になると、再び一緒にする時間旅行、ミュージカル「光化門恋歌」

★2017年の公演期間わずか4週間で10万人の観客動員!
★昨シーズン毎回3000席をいっぱいに満たし、最高の有料のシェア100.8%の興行を記録した国民ミュージカル!
★世代を超えて、すべての愛を受ける大韓民国の代表作曲家故イ・ヨンフンの名曲で咲く感性大作!
★最高の創作!ソンウン演出、キム・ソンス音楽監督が起き出す最高のハーモニー!
 
《あらすじ》
死ぬ1分前。もう一度戻りたい瞬間を探すミョンウは、
彼を助ける思い出旅行をガイドするウォルハ(月下)との記憶の旅へ。
ミョンウは今、死に際に立ち、緊急治療室で最後の心肺蘇生中なのだ。
彼の意識は「記憶の展示館」を訪ね、そこから人の縁を管理するウォルハと出会う。
彼の案内で記憶を巡りながら、ミョンウは初恋の恋人スアとの記憶と会い、若い頃に戻っていく。


2人は愛を深めつつあったのに、光化門でのデモに巻き込まれ、暴力的な鎮圧に抵抗したスアは、

白骨団(私服警察官)に連行されてしまう。
ミョンウは恐ろしさに竦んでいる間に、スアを連行されてしまったことに自分を責める。
それ以降、ミョンウは軍に入隊し、スアは学生運動に身を投じ、
2人の恋はその後進展することなく別々の道を辿り、恋しさだけが募っていった。


ウォルハの案内でミョンウは、幻想と記憶、現実が交差する微妙な状況の中で、
自分の傷とひとつずつ向かい合っていく・・・。

 

f:id:ringhun:20190330073507j:image

 

11月に観たのはこちら

 

中年ミョンウ:カン ピルソク

青年ミョンウ:イ チャンドン(VROMANCE)

ウォルハ(月下):イ ソクフン

 

ソクさまミョンウは、youtubeで観ていいなと思っていたので、楽しみだったのですけど、

楽しみだった以上に楽しませていただきました。

出てきた瞬間からもう大好きすぎたけど、それ以前にこのお話がめっちゃツボにはまって号泣。って言うか、嗚咽出てるし(苦笑)もう、何というか、ミョンウにめっちゃ共感しちゃったのですよね。

 

イヨンフンさんの曲はすごく耳障りが良くて、すっと気持ちに入り込んでくるけれど、

やっぱり懐メロには違いないし、お話も踊りもどこかベタで垢抜けない(だって懐メロだから)

でもなんて言うか、「ちびまる子ちゃん的」と言うか、「サザエさん的」と言うか、文句なしの王道なのですよ。素直に共感できる普通の人で、ほっこり油断したところに、真理とも言えるメッセージがドスンとストレートに飛び込んでくるから、もう泣くしかないじゃない。

 

カーテンコールで、みんなで踊り狂うから、そこで気持ちを切り替えられたけど、

涙で腫れた目でペンライト振りながら一人で歌い踊るおばちゃん、かなり怪しい・・・。

←この日はペンライトが全員に配られてたんですけど、他の日はなかったんですね、知らなかった。

 

VROMANCEってグループも知らないんだけど、イチャンドンくんの青年ミョンウは、

思った以上によかったです。

っていうか、ほぼノー予習で挑んだくらいに期待していなかったんですよねー。←ごめん。

彼の青年ミョンウは純粋でまっすぐで、幼さゆえにキラキラしていて、

幼さゆえになにもできなかった憤りと悲しみがよくわかる。

青春の甘酸っぱさ。青リンゴのような青年ミョンウ。

 

イソクフンさんもはじめましてでしたが、ウォルハがこれまた意外と良くて。

なんだかカッコいいイメージがあったので、コミカルな感じどうかな?って思ったんですよね。

ちょっと鼻に着きそうな自意識過剰さの中に、優しさが見え隠れして、

それが見えそうになると照れくさそうにする不器用なウォルハ、素敵でした。

 

そしてソクさまことカンピルソクさんの中年ミョンウ。

ああ、もうこれはとにかく私には最高でした。

青年の時の素直さ、まっすぐさをそのまま残したキラキラな笑顔。

そして、その時の傷を抱え、哀愁に満ちた憂い顔。

それ故に切ない声色で紡がれる歌。

切なさ。あどけなさ。キラキラ。悲しみ。愛おしさ。

私が観たかったソクさまの演技が一度に観られる美味しい作品笑

そして何より、とにかく幸せそうなソクさまが観られてそれが一番嬉しいかったです。

ソクさまはもちろん、切なさや憂いを演じたら右に出る者がいない故に、

切ない救われない役が多いんだけど、だからこそ、私は彼が素直に幸せな役を観たかったんですよね。

彼の笑顔は無条件に、私も幸せになれるから笑

 

そんなわけで、全くの無防備状態でボディブロー食らったような感動を受けて、

ずっと心に引っかかったままだったところに、今回3月遠征で、大田公演が重なってて

しかも私的ベスト布陣なキャストだったこともあり、思い切って遠征しました。

この時、やはり遠征を考えていた方とお知り合いになれたことも、思い切れた大きな要因だったなぁ。

(金曜ソワレ公演だったので、帰りが心配だった)

 

その私的ベスト布陣はこちら

f:id:ringhun:20190330073542j:image

(地方公演はキャスト表すらなかったㅠㅠ)

 

中年ミョンウ:カン ピルソク

青年ミョンウ:チョン ウクジン

ウォルハ(月下):キム ホヨン

 

地方遠征は3度目ですが、大田公演、全くなんの広告も出てなくて、

劇場来るまでに観たのは、旗1枚。

劇場の外には別のポスターや垂れ幕が貼られていて、本当にここでやるのか心配になったほどですが

大きな劇場がほぼ満席で、男の子も女の子、おじいちゃんおばあちゃんから子供まで、

本当にいろんな年齢層の方で埋められた席が嬉しい。

 

そして舞台は11月に観た時よりも更に良かったーーー!

前回観たソクフンさんのウォルハも嫌いじゃなかったし、そのジヨンさんのウォルハも見たかったけれど、やっぱり私のウォルハのイメージってホヨンさんだったから、なんだかつっかえていたものがスッと通ったようなすっきり感。

本当に中性的で、なんだか人を食ったような小悪魔的なウォルハ。でも、そのはしはしに不器用な優しさと思慮深さが見え隠れして、彼を観ているだけでも物語に引き込まれます。

 

でもそれ以上に私的に今赤丸急上昇中のうっちんことチョンウクジンくんの青年ミョンウが

とんでもなくチャーミングで、「かわえぇ〜!!かわえぇ〜!!」連発!

絶対に自分が可愛いことを自覚しているあざと可愛さが、憎らしいほどツボをついて力が抜けます。

スアに一目惚れした時のかわいいさ。

一緒にじゃれ合う時のかわいさ。

そして、自分の無力さでスアを守れなかった時の慟哭。

兵役の訓練するときのへっぴり腰加減、学生デモと衝突する時の迷子の子犬具合とか、

シヨンに対して先輩風吹く時がまたかわいいし、

身悶えするシーン連発で、頬が紅潮してしまいますがな。

 

そこにソクさまミョンウが、そんなうっちんミョンウの様子に天然的ボケかまして、

ホヨンウォルハにツッコミ入れられると言う構図が、とんでもなくツボでノックアウト。

 

上手で可愛い💕下手で可愛い💕

なんだ〜!?この私得的舞台はっっっ!目がいくつあってもたりません笑

やっぱりこのキャスト最強!

 

ソクさまミョンウにはこの間以上に感情移入してしまい、ハンカチ絞れるくらい泣かされました。

伸びのある歌声。ソクさまの声は、優しんだけどどこかいつも哀しさを含んでいてそこが好き。

強風に吹き飛ばされそうで、でも、健気にそこに立つ小鹿のようなところが好き笑←子鹿ってww

 

物語は特に何かが起こるわけじゃないし、奇をてらった演出もスリリングな展開もなく、

終始穏やかでどこかおとぎ話みたいで、ドラマチックな舞台を見ている人にはつまらない舞台に見えるかもしれないけれど、  私は彼のミョンウがすごく好きでした。

 

何より、ソクさまがこれ以上ないくらい楽しそうだったのですよ。

もうキラキラとずっと輝いていて、この作品が好きなんだなぁ。

そんな彼を観たら、否応無しに好きになってしまったのでした。

あのキラキラ、ずっと観ていたかったな〜。

 

それは彼だけでなく、出ているキャスト全員が、やっぱりこの作品への愛に溢れていましたね。

みんなでミョンウの人生を讃えて、幸せだったねって肩を叩いてあげる、そんな愛に包まれて、

傍観者の私たちも幸せになれたのでした。

幸せをありがとう。

 

f:id:ringhun:20190401174353j:image

思いがけず、出待ちでソクさまの愛も受け取って、さらに日本人のお友達もできて、

帰りのKTXの中でも、ホテルに帰ってからも、ずっとずっと幸せな気分でした。