This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

「CHESS」熱き舞台

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あんにょんです。

芸術の秋週間(*^^*)
毎週舞台があるって、素晴らしい。
今週はこちらでした。

「CHESS」
また、鬼門の東京芸術劇場(^_^;)
でも舞台自体は好きだったりするんですよね。

それにしても、いつも思うんですが、
どうして公演ポスターをいつも綺麗に貼ってあげないんでしょう?
テープでベタ貼りって、小劇場じゃないんですから(^_^;)


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中はたくさんのお花で埋まっていました。
出演者の人気が伺えます。

一角にはこんなスペースもあります。

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舞台はこんな感じのスタイリッシュな雰囲気。

米ソ冷戦時代のお話なんですが、
かなり政治色が濃い構成になってて、
1幕はついていくのにやっとでした。

この手の話は気持ちが乗らなくて(*_*)
登場人物に集中できなかったぁ。
誰にも共感ができないというか。

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そもそも、アッキー扮するフレディがなんで、ソビエト人に対して、
こんなにも憎悪の炎を燃やしているのかが理解できない。
その当時のアメリカ人の心情がそうだというならそれまでなんだけど。

石井さん扮するアナトリーがなぜ、フローレンスに惹かれ、
亡命するに至ったのか。
だいたい、妻子を捨てたくせに、
それを認めないし、奥さんと険悪だったわけでもない。

石井さん、チェスにまっすぐ向き合う男でステキだったんですが、
妻とフローレンスの間を行ったり来たりの気持ちが不誠実なのに、
それを肯定して美化しようとしているところが
どうしても受け入れられないの。

「Dr.Zhivago」を思い出しちゃいました。
あれもそんな話。
生と死の境の極限の中での愛はなんでも許されるのか?
うーん、私はイヤだな。

主役がアッキーだと思っていたのも敗因だったかしら。
舞台見ながら、あれ?しゅやくは石井さん?と思い、
カーテンコールで、安蘭さんだったって初めて知りました(爆)
だってさ、ポスター見る限り、どう見てもアッキーが主役に見えない?


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でも、舞台としては最高。
歌も踊りも最高でした。
超難易度高い曲で、拍手もタイミングがつかめなくて、
思うように感動したことを舞台に伝えられなくて残念だったんですが、
舞台上でドラマチックに熱く歌ってくれた皆さんには頭が下がります。

歌える人たちが集まると、
日本の舞台でもこんなに熱い舞台が作れるんだと、ちょっと感動しました。

両隣はアッキーのファンの方のようで、
左右でオペラグラスが規則正しく動いていてなんだかおかしかったです。

ただ、無理に手拍子をするのはちょっとね。
ノリノリでも変調のアッキーの曲を、
ファンのかたかな?
一生懸命打つんだけど、全然合ってなくて(^_^;)
聴いている方も聴きづらいし、
何よりアッキーが歌いにくいだろうなぁと思ってしまった。

アッキーも石井さんも素晴らしかった。
もちろん、安蘭さんステキでしたし、LIVちゃんはお初でしたが、
あんなに歌える方だとは知らず、ビックリしました。

でも、そんな中、
誰よりも目が釘付けになってしまったのは、この方です。

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アービターの田代万里生くん。
いつものちょっとぬぼ〜っとした(失礼)感じとは全くの別人で、
ちょっとターミネーターチックな無機質な役。
チェスの法の番人らしく、
厳格で揺るぎない存在感を見せて、
本来なら、主役の3人に目がいくところを、
彼ばかり見てしまって(笑)

指の先までチェスのことばかり考えている様子を表したと言う、
指先の動きがとても魅力的で、
かなりファンになってしまいました。
歌も硬質でかつパワフル。
アービターの役にすごく合っていました。

とにかく、出演者の個々の実力がとても高くて、
誰かが叫べば、それに応えるように相手も叫ぶ。
だれもが対決するような歌で舞台を盛り上げているので、
とにかく圧倒されます。

物語としては受け入れられなくても、
舞台としてはとても満足させていただきました。

カーテンコールは、その後のトークショーがあったからか、
あっさりと終わり、スタンディングオベージョンする間もなしで、
なんだか不完全燃焼でしたが、
皆さん、本当におつかれさまでした。

これからまだ先は長いので、
体力維持に気をつけてくださいね。
パワー全開すぎて、マチソワの日、持つのか心配になるほどでした。

ちなみに
私の3列後ろに、本日のトークショーのゲスト、
浦井くんが普通に観客としてみていて、ちょっとびっくり。
隣の人はさぞびっくりしたでしょうね(笑)
私の席の周りはもうそわそわ(爆)

この日もいつも通り爽やかな王子っぷりでした。
でも、やること天然だったりするのよね。
この日もカッキーの物まねをしてくれました。