This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

韓みゅーシネマ「マリーアントワネット」

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あんにょんです。

昨日の夜から朝にかけての春の嵐もどこへやら、
お昼にはすっかり春爛漫な日曜日でした。
奇しくもバレンタインの休日。
ラブラブ度急上昇で陽気も急上昇?
でも、私はDもアドゥルも置いて、
みゅー友さんと池袋でこちらを見てきました。

「マリーアントワネット」

去年何度か渡韓したときに、ちょうどかかっていた作品ですが、
スルーしてしまった作品でした。
映画はどうかと思ったけれど、
2月は全くチケットを取っていないこともあり、
思い切ってやってきたのであります。

煌びやかで耳障りのよい
クンツェ・リーヴァイの曲。
何よりも予習なしでも楽々観れる字幕付き(笑)

でも、やっぱり字幕はうるさい・・・。

スクリーンが小さかったために、
字幕に空間をつぶされて、とても画面が小さく見えてしまった・・・。
だって、デュエットになると、縦横に字幕が出るし・・・。

字幕なしで全て聞き取れないくせになんですが、
字幕は好きじゃない・・・。

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マリーアントワネット
キム・ソヒョン嬢

幼い王妃が、女性として、母として成長し、
真の王妃にもなれるはずだったけど、
全てが遅すぎて、時代に呑み込まれてしまった王妃。

ソヒョン嬢のマリーは、
夢の中で生きるお姫様でなんだけど、
親しみのあると言うか、ちょっと庶民ぽさが漂うような気がしました。

王宮から追放されてからの彼女の方がいい感じですかね。
一人の母としてのマリーはいい感じでした。


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フェルセン伯爵
KAI

軽さと誠実さが同居していて、私のイメージするフェルセンにぴったりでした。
ふふふ、長いストレートの髪を後ろでしばっている姿は、
結構好きなスタイルなので、萌えました。

フェルセンは
どこまでも一途にマリーを愛し、
どこまでもどこまでもいい男のキャラなのね。

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ルイ16世
イ・フンシン

ラマンチャの男」のサンチョ大好き!
イ・フンジンさんですが、
どこまでもやさしく悲しげなルイがよく似合っていました。
でも、声が残念。あまりでていなかった・・・。
サンチョのときはよく出ていたのになぁ。

間男(失礼)フェルセンとマリーの仲を知っているくせに、
責めもせず、怒りもしない。
無能な王というより、何もしない王だったのね。

マリーもルイに嫌悪することもなく、
男として愛してはいなかったけれど、
伴侶として認めていた設定で、
ルイと子どもたちといるようすは、とても幸せそうで、
フェルセンと永遠の愛を誓わなければならない女性には見えなかった。

その様子を切なそうに、でも眩しそうに見つめるフェルセン。
ルイへの嫉妬がまるでなくて、
(そう言うのがあると複雑になるからなくていいんだけど)
いくらルイが王で、マリーと結ばれることはないことを分かっていても、
心の中で少しぐらいあるだろう?と思ってしまって、
私にはどうしてもこのフェルセンというキャラが嘘くさく見えてしまうのよね。

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ユン・ゴンジュ嬢

2010年に軍ミュージカル「生命の航海」で、
ヒロイン(?)クムスンが初めてでした。
そのあと「VANPIRE」でヒロインロレイン役と、
なんだか微妙(笑)な作品でばかりお逢いしている女優さん。

彼女のマグリットは、正義感と劣等感がせめぎ合い、
歪みながらも真っすぐに進もうとする強い女性で、
凛とした少年のような青さもありました。

マリーとマグリット
2人の両極な女性の対決に火花がすごかったけれど、
ラストはマグリットがマリーの腹違いの妹という、
韓国ドラマの王道展開で、びっくりこきましたが、
彼女のパワーは好きでした。

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悪のボスキャラ
オルレアン公爵

ああ、もう本当になんて声量、なんてクリアな声。
オルレアン公爵がでてくると、彼のオンステージよ。
本当にダントツの存在感でした。

どこまでも悪知恵を働かせて、
王室を破滅に追い込んだくせに、
マグリットのひと言で、ひと言の台詞もなく連行されてしまったなんて、
あまりにあっけなさすぎて目が…でした。

王室破滅して、悪代官も成敗。
双方破滅でマグリットの一人勝ちでどうまとめるのかと思ったら、
出演者総出演のラストの歌で
上手くまとめました・・・て感じでしたね。


ああ、なんて思い入れのないレポ。
見てから思い出したのよ。
わたし、マリーアントワネット嫌いだから、
好きな人がたくさん出ていたにもかかわらず、スルーしたってことを。

マリーアントワネットは良くも悪くも煌びやかなキャラで、
人気があるけれど、
どうがんばっても、あのキャラを清純な女性には描けないって。
無理な設定があるから、物語の芯がフラフラするんですよ。

結局悪キャラはオルレアン公爵唯一人で、
後はいい人過ぎて利用されただけ・・・ってさぁ。

どんなにきれいごとに見せようとしたって、彼女は悪い。
どんな陰謀に陥れられても
見ない、聞かない、知らないことが
王妃としての彼女の罪で、彼女を正当化などできないのよ。

マグリットだって、
世の中引っ掻き回して、その理由が妬みだっていうのも
卑しすぎて、フランス革命自体がなんだか卑しく見えてしまう。

風呂敷いっぱい広げただけで、
結局、何が言いたいのか分からない。

誰にも共感が持てない作品は、
やっぱり気持ちが入らないんだよね。
(あ、MAファンの方すんません、吹き矢は吹かないでね。)


生で見たらどうだったかしら?
役者さまたちはそれぞれ良かったとは思うんだけど、

本当は本当は、
どうせ(失礼2)観るなら、

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マリー:オクさま

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マグリット:チャ・ジヨンさま

の対決が観たかった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!




ぴあさま、なぜにこのキャストじゃなかったんですか???
大人の事情?

絶対絶対、こちらがベストキャストでしたよぉ〜〜〜〜。
(失礼)(失礼)(失礼)