This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

宝塚デビュー「ドンジュアン」

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あんにょんです。

毎日夏日の更新。
今年の夏は猛暑だそうで(汗)
暑さに負けないよう、体力温存に努めます。

さてさて、
暑いのは気温だけでなく、舞台熱もかなりの暑さになりそう。
祭りよ!祭り!(爆)

ささ、祭りが始まってしまう前に記録は書いておかなきゃf^_^;)

夏日の始まりの6月末、横浜くんだりまで行ってきました。

相変わらず、大きくて開放感のある贅沢な劇場。
遠くなければ、すんごい好きな劇場です。


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観て来たのはこちら。

実は私、嬉し恥ずかし宝塚デビューなんです。
ただでさえ感激で散財している私ですから、
宝塚まで手を出したら大変なことになると思って、
今までは手をつけないようにしていたんですけど、
どうしても観たかった演目、「Donjuan」を宝塚でやると聞き、
勇気を出して足を踏み入れてみました。

「DonJuan」
私を韓国ミュージカルの沼に引き込んだ記念すべき作品。

元々はフランス作品なんですが、
フランス作品には珍しく(笑)シンプルで分かりやすい展開。
それなのに登場人物の感情の機微が細かくて、
分かりやすいのに深い作品で、とても好きなんです。
大好きな俳優がやっていたっていうのは大きいけど(笑)
でも、言葉がひとつもわからなくてもすごく理解できたんですよね。

宝塚でバージョンは、
今人気の雪組さんが、2組に分かれて公演していて、
こちらの作品はセカンドの方が主役をしてるとか。

望海風斗さん。

すごく色気のあるいい男役さんでした。
歌も踊りも上手くって、ストレスフリー。

彼(彼女?)だけでなく、他の出演者もアンサンブルも上手くて、
やっぱり歌えている作品はいいわ~~~。

「宝塚ってうまいのね」と、
宝塚歴の長いおんにに言ったら、
「これはとてもうまいけど、そうじゃないのもいっぱいよ」と笑ってました。

「今日のはあたりの作品(爆)」だって。

え?ええ・・・そうなんですね?
ああ、そういえば去年、宝塚の「あの人」のおかげでひどい目にあったっけ。

ま、それは今年はずいぶん良くなったらしいので、
今回は別にしておいて。

さてさて。
「ドンジュアン」ですが、
のっけから宝塚の洗礼を受けてひっくり返りそうになりました。

舞台に寝転んだまま登場の男役さん。
とにかくトップうんぬんどころか誰1人知らないし、
私が見た「DonJuan」と全く違うスタートなので、「え?え?」と戸惑うばかり。

歌の内容から友達の「ドン・カルロス」?
ドンジュアンの友達で、とてもいい人(笑)
とても歌のうまい人がやる役なのですが、
やっぱり歌える人ね。うんうん。

そして、そして・・・。
ドンジュアンの登場!
舞台にの真ん中に大きい赤いバラがあったんですよ。
さすがに私も、これから出てくるのはわかっていたけど、
ぱかっと半分に割れるのかと思ったら、
花びらが1枚1枚散る中からの登場で(笑)
漫画の世界そのものが、目の前で起こった衝撃(爆)

こ、これが宝塚の世界なのね・・・。

ドンジュアンは、艶っぽくセクシー。
外観は、ジフニのDonJuanにイメージが重なって嬉しかったんだけど、
なんて言うか、セリフを話すと途端に下賤になっちゃう。

これは彼が悪いんじゃなくて、
セリフがあること自体に問題があるんですね。

元々この作品は歌オンリーの作品なんですよね。
だからとても情緒的で観客 おイメージでお話が進んでいくんです。
このの作品は、その形を変えてはいけないと、
厳しいライセンス契約があって、
韓国ミュージカルでは、ダンスとフラメンコ楽団を、
オリジナルから借りてきた経緯があるんですが、
宝塚はそれすらも超える力があるんだなぁ。

とにかく、オリジナルとは全く違った作品になっていて、
潔く「ドンジュアン」という別の作品としてみることができて、よかったです。

ふふふ、男役って、
女が思う男なんだなぁ。

それは女が憧れる男性像だけでなく、
女が男に感じてるイヤな部分もデフォルメされていて、
とても興味深かったです。

すごく男前で、男より男前だけど、男ではない。
逆に女形もそうなのかな?

そういう目で見ると、異性を演じるってとても面白い芸術です。