This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

春のソウル〜ロバート的「マディソン郡の橋」〜1



イメージ 1

あんにょん。
おひさしぶりです。
ドリアン以降すっかりブログも放置しておりましたが、
舞台の方は、コンスタントに回っております。
そのうち、前に見た舞台の感想も書きたいと思いますけど、
まずは、この間行ってきたこちら。


ロバート:パク・ウンテ

言わずもがなな、小説と映画の舞台版。
原作と映画が違うように、舞台もだいぶお話が変わっておりますが、
主人公の設定年齢が、若くなっていて、
細かい設定も、ちょこちょこ変わっておりますが、
大本の柱は変わっておりません。
映画のエッセンスも、小説のエッセンスも効いていて、
ちらりと見え隠れしているそれらを見つけると嬉しくなります。

今回、予習にノアさんのレポを熟読させて頂きました。
訳やら解釈やら、本当に素晴らしくてっ。
私のレポも、少しだけ引用させて頂きました。
ノアさんありがとうございますっっっ!

ノアさんの素晴らしいレポはこちら。

「海外ミュージカル&プレイが観たい。」

イメージ 2

「スゥイニートッド」依頼のオクさまでしたが、
スゥイニー当たりから、少しずつ匂ってきた「おばさま気質」が、今回もにょっきり。

この写真を見て、「かわいいっっっ!」っていうオクさま期待していたんですけど、
そうだよね。メリルストリープもめっちゃ主婦感だしていたし、
フランチェスカって、ばりばり主婦よね。

でも、オクさま、おばさん感の中にもかわいさと乙女感も表現していて、
演技、素敵でした。
お歌がすごいのは言うまでもなく。
さすが、韓国のミュージカル女優さんの中で一番好きな方だけあるっっ。

やっぱり好き好き。

イメージ 3

でも、やっぱりお目当てはウンテさん。
正直映画のロバートキンケイドは、好きになれなかった。
元々クリントイーストウッドは好きじゃないし、素敵じゃないし←吹き矢飛びそうww

でもでも!舞台版のウンテさんのロバートは、
その映画でのストレスを一気に解消してくれる夢のロバートでした。

ああ、本当に、この人はどこまで細やかで、伸びしろがあるんだろう。
毎回毎回、違う役を見る度に感動させてくれます。

豊かな感情と、包み込むような懐の深さは、
絶対絶対、彼の人柄が滲み出ているに違いありません。

大好きな2人の作品ですから。
それはそれは楽しみにやってきたのでした。




さてさて、作品の方ですが。

に見た人と話をしてたら、大分私の解と違っていてびっくりしました。

物語の裏までみ取りたい私だけど、一般の人は、なかなかそうはないもんね。
 
橋はさぁ。
る側が違うと、まるで違うお話になっちゃうのよ。
フランチェスカからると、「不倫」で、

ロバートからると、肉とか精神とか超えた魂レベルの話になるの。

すごく乱暴な言い方だけど。

フランチェスカには、ロバートの愛の他に大切な愛がある。
どんなにきれいごとを並べても、ロバートの一途な愛とは決定的に違うのよね。

そしてこの作品は、基本的にフランチェスカを中心に回ってるから

フランチェスカ側から客が多いと思う。

だからね、チケットがイマイチ伸びないの、少しわかるような気がします。
 

最初にた4/30は下手サイドは、うんロバートに近いんだけど、後ろ向きが多い。

だから表情はおくフラン中心で、どうしてもおくフラン側から舞台を眺める感じ。
 
彼女の背景を考えれば、彼女がロバートに惹かれる持ちには共感できるけど、
おくフランがどんなに素晴らしい演技と歌を見せてくれても、
普遍的な運命の愛には見えない。どこか愛に重さがないの。
ロバートの愛とはレベルが違うように思うのです。
 
5/2は上手寄りのセンター。
ベッドシーン(それは大事!)はやや視線が外れるけれど、
うんロバートの表情がよく見えるので、
ストレスフリーで彼の気持ちに没入して物語を見ることができました。

各席見所は違いますが、うんロバートの心を感じたいのなら、

上手寄りセンターをおめします。

(ベッドシーンなら然下手です。正面からガン見できますww)
 
そんなわけで、この作品は基本フランチェスカの人生のお話だけど、
私の見方はロバートの人生。
だから他の人と別物の作品感想になっております。あしからず。
 
イメージ 4


ロバートは、孤高で、孤で、人生をどこか達して、

自分の居場所に一種の諦めを持って生きている男で。

世界の外側から、カメラのファインダーを通してている傍者だと自している。

 
他人とどこか一線を引いている1幕前半の彼は、

としていて、物腰が柔らかく、儀正しくソツがない。

そのくせ、何かあればさっとすことができるくらいの距離を保っている。
外の世界に踏みまないように、自分の世界にも何者も入れない。
 
「異邦人」
原作でにあるように、それが一番彼を表現していると思う。
 
その彼の心の閉ざされていた閉ざされて扉を開いて、入ってきた彼女。

誰もいないはずの自分の世界に入りみ、

決して入ることはないと思っていたその世界に手を引かれて降り立った時、
彼の目の前にがった世界は、どんなに鮮やかだっただろうか。

イメージ 5


フランチェスカとの出い。

 
マニアルのような彼の挨拶に、自分らしさ全開で道案を引き受けるフランチェスカ
最初、橋までの説明の目印に、
茶色の納屋のそばにポップがいるから・・・ポップは誰にでも吠えるの。」
っていう下りとおんなじね。

「え・・・ポップ?」

その明に目を白させるロバートが可愛すぎて、

のロバートは頭から完全に消えました(笑)

これ以降は、思い浮かぶ映のシーンのロバートはうんロバートに完全脳内変換完了。

 

4/30にはなかったように思うんだけど、5/2の回のとき、道案で、

裸足のおくフランが靴を履く脚に、うんロバートが釘付けになっていて、
おくフランにづかれなんども目をそらすんだけど、
また目がいってしまううんロバートに激萌え。

橋からってきた後、彼女が靴をぐところでもやっぱり目が釘付けになっていて。
 
「その日、彼女がブーツをぐのを見守っていた瞬間が、
彼の記憶にった最も官能的な瞬間の1つだった」って下りが原作にあって、
原作ファンな私としてはかなり印象深い萌えシーンでした。

「誘っている」自があるのかないのか、1幕のおくフランはイケイケで、
グイグイうんロバートを引き寄せるんですよね。
彼女に誘われるまま、彼女の家に招待され、食事を振舞われる彼の惑いと喜び。
セリフの間、そしてだんだんその眩しさに惹かれる彼の表情に、
眩暈うようにおくフランに惹かれ
自分の感情をコントロールできなくなっていく彼を感じました。


イメージ 6

一方、ソツがない細やかな遣いと物腰の柔らかさは、
おくフランの乙女心を目めさせる絶妙さで、そりゃ女なら誰でもキュンとするよね。
 
うんロバートは、ある意味、女性が憧れる男性の偶像なんです。
だからどこか、生しさがない。
だからおくフラン側から物語をると、うんロバートは彼女が作り出した
幻なんじゃないかって思うほど。

彼の夫バドとは極で、外見だけでなく、
女なら誰でも一度は夢見てしまうようなことを、さらりとやってくれる男。
これはうんロバートだからこその設定だよね。
←でも、私的にはここ、原作に近い設定だと思っています。
 

おくフランの胸キュンとうんロバートの惑いは、

がっちり短縮された4/30には、念ながら間の部分がなくなっていて、
感情を置き去りに物語がせっかちに展開していく感じが否めなかったけど、
5/2の舞台には、しっかり感情を表す間が作られていていたように思いました。
短縮した10分ほどはっていないけれど、それでも1幕は長くなっていたと思います。
 
 

でも、世界をあるがままにしておく事が傍者の則。

自分が入る事でわってはいけない。
 
「Wondering」は、後ろを引かれながらも、
自分の感情をコントロールする彼が歌われています。

イメージ 7

感情をコントロールして、橋の撮影に集中するロバート。
夜明け前の空を見据えて光が訪れるその瞬間を待つ姿は、ストイックに陶している。

それが彼の彼である理由。
ウンテさんは、こういうセリフも歌もない無音の世界を作るのがとてもうまいと思う。

ここのうんロバート、個人的にすごく好きなんです。
 
自分の世界に入りんだ彼を、またそこから引っぱり出すように、
彼を探しにフランチェスカ

イメージ 8
 
自分の世界を理解しようとする彼女に、自分の世界を熱く語る

「TheWold inside a Frame

語りながら、ふと、彼女のいる風景に光を見つけて写真を撮る。


イメージ 9

「自分用ですから。」いた後、その言葉に驚く彼女を見て、
彼女に惹かれた持ちを吐露してしまったことにづいて
「・・・冗談です。」って言い直す彼が可愛い。
これって、花をもらってつい、「それ、毒草よ」と言ってしまったあと、
「冗談よ」と笑ったフランチェスカのセリフのツイだよね。
 
彼の言葉にドキッとしたフランチェスカの表情もまた可愛いんだよっ!
 
ただ、この後おくフランがもう一度食事に誘って、

「シャワーもうちにあるわよ。」という下りがどうしてもわからなくて(

とシャワーに行ってしまったように見えてしまったのが悔しい。


イメージ 10

白いシャツに着替えて登場したうんロバート。
のボタン3つ外しは、5/2には、前のカーキシャツから外されていたけれど、
白いシャツのセクシーさは、ふぉっっっっっ(鼻血)
私の目は釘付けです。
ピンクのワンピースで出てきたおくフランに暫くがつかないほど。
だけど、うんロバートの目が固まるんですよね。

イメージ 11
 
「あなたは美しい。自分の美しさがわからない?」
 
たしかに可愛いっ!
でも、その姿よりも、彼女の心に感動したんだよね。
 
うんロバートは彼女の持ちを体現したワンピース姿をその目で見た時、
押し殺していた持ちが噴き出し、
コントロールできない激情をおくフランに注ぐ。

イメージ 12

堰き止めていた感情は、一度噴き出したら止めることはできないんだよっっ!
ああ、電話するおくフランの肩を抱いて首筋に口づけする彼は、
今までの受け身から一にイケイケになって、ドキドキが止まらないよ〜〜〜〜〜!
いたずらっ子のような笑みがまたキュン。
 
この後のキスが分減ったらしくて、悲しかったけれど、

Fallinginto Youで、に落ちていく2人の心がとろけるようで萌ますぅ。


拍手をする間も貰えないほど、緊張感のある舞台。
彼女の寝室へ入っていく所で暗転。
一幕に盛大に拍手をしたいのになぁ。と思いつつ、休憩です。

つづくっ!