This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

西便制〜ringhun的まとめ〜1

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あんにょんです。
タイミングが合わず、なかなか観ることができなかった西便制
よく焼く見れる機会ができたので、9月の渡韓で観てきました。
韓国色の強いこの作品は、好みが大きく別れるところですが、
韓国人だけの話ではなく、全ての人に通じるテーマが描かれていて、
私的には、今まで観た作品の中でも1,2番に感動しました。
なので、多くの人に観てもらいたいなぁと思います。

とりあえず記録のために留めておきます。


観覧日:2017年9月24日(日)マチネ、ソワレ

登場人物
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ソンファ:イジャラム・チャジヨン

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ドンホ:カンピルソク

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ユボン:イジョンヨル

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ドンホ母:イウンユル

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ギムチュンシク:キムテハン

1幕

「まだ探しているのか?」←多分

かつて、最高の人気を謳歌していたロックバンド「Spring boys」のボーカルだったドンホ。
彼の人生の大半をある人物を捜して費やした。
そのことで、バンドリーダーだったギムチュンシクと話しながら、過去の痕跡を追ってその時代の記憶を回顧する。

まず、小さな男の子と女の子が現れ、仲良く歌を歌いながら歩いている。
小さなドンホと小さなソンファ。

1.길을 가자 道を行こう

現在のソンファと対峙。
名を明かさず、「歌を歌ってほしい」と頼む。→ここがラストと繋がる。

ソンファを目の前にして、ドンホの頭の中で昔のことが溢れ出す。

2.거대한 햇덩이 Rubato 巨大な丸い塊Rubato

날 달구는 소리하는 저 태양 
私を熱くするソリは あの太陽
엄마를 태워버린 새빨간 햇덩이 
母さんを呑み込んでしまった 真っ赤な丸いかたまり
진종일 타오르는 뜨거운 내 머리 
終日燃える 熱い私の頭
줄에 묶인 난, 어디로 가야 하나 
列に縛られた私は どこに行くのか
날 달구는 저 태양, 
私を熱くする あの太陽
엄마를 삼켜버린 거대한 햇덩이 
母さんを呑み込んでしまった 真っ赤な丸いかたまり
달아나요 엄마 도망갈 수 있잖아 
逃げて母さん 逃げられるじゃないか


幼いドンホ。
母と2人暮らしで、いつも一人きりで母の帰りを待つ。

3.혼자 있는 자유  一人で自由

淋しいと泣くドンホに、「泣かないで」と慰める母。
母と2人の生活。それは辛さの中にも母の温もりが幸せだった。
ドンホにとって母は全てだった。

しかしある日突然、ユボンが現れ、母の再婚相手として家に入ってきて、
母との生活が一転する。

4.거대한 햇덩이 1  巨大な丸いかたまり1

ユボンはパンソリの奏者で、「ソリ」(=音、パンソリでは声を指し、歌とも取れる)を追求に厳しく、
傍若無人に振る舞うユボンに母は振り回され、ドンホは反抗する。
そして、母はユボンとの子を孕り、出産の時にその子とともに死んでしまう。

母を失ったドンホは、ユボンの「ソリ」が母を殺したと思い、ユボンと「ソリ」を憎むようになる。

悲しみと絶望に心を閉ざしたドンホを慰め、世話をしたのは、
ユボンの連れ子ソンファだった。


5.누이姉(一般的には妹を指すが、血の繋がらない姉にも使う)


母の死に泣くドンホに、ソンファは歌を聴かせる。

泣かないでドンホ。
私が歌を歌ってあげる。
歌?

6.살다 보면 生きてさえいれば

혼자라 슬퍼하진 않아 돌아가신 엄마 말하길
ひとりで悲しまないで 亡くなった母の言葉
그저 살다보면 살아진다
ただ 生きてさえいれば 生きられる

그말 무슨 뜻인진 몰라도 기분이 좋아지는 주문같아
その言葉 意味はわからないけど、気分が良くなる呪文のよう
너도 해봐 눈을 감고 중얼거려
おまえも言ってごらん 目を閉じてつぶやいて

그저 살다보면 살아진다

ただ 生きてさえいれば 生きられる
그저 살다보면 살아진다
ただ 生きてさえいれば 生きられる

눈을 감고 바람을 느껴봐 엄마가 쓰다듬던 손길이야
目を閉じて感じてごらん 風は母が撫でてくれた手だよ
멀리 보고 소리를 질러봐 아픈 내 마음 멀리 날아가네
遠くに向かって叫んでごらん 胸の痛みも遠くなっていく

소리는 함께 놀던 놀이 돌아가신 엄마 소리는
歌は友だち 亡くなった母は言った
너도 해봐 눈을 감고 소릴질러
あなたも言ってごらん 目を閉じて 声を大に
그저 살다보면 살아진다
ただ 生きてさえいれば 生きられる
그저 살다보면 살아진다
ただ 生きてさえいれば 生きられる

눈을 감고 바람을 느껴봐 엄마가 쓰다듬던 손길이야
目を閉じて感じてごらん 風は母が撫でてくれた手だよ
멀리 보고 소리를 질러봐 아픈 내 마음 멀리 날아가네
遠くに向かって叫んでごらん 胸の痛みも遠くなっていく


 その歌に、ドンホの心も解放される・・・。

7 유랑의 기억1流浪の記憶1


父さん、今度はどこへ行くの?
そうだな全州にでも行ってみようか。


ユボンはソンファとドンホを連れて巡業の旅をしながら真の「ソリ」を探す。
行き場のないドンホにとってユボンが唯一の居場所であり、
反発しながらも、ソンファに絆されユボンについて行く。

小さな子供と謡唄いの旅は厳しいながらも微笑ましく・・・

8 소리공부 音の研究


巡業しながら、各地で歌を教えるユボン。
ソンファとドンホも一緒にそこで「ソリ」を教え込まれる。
しかし、ユボンは父の「ソリ」が母を殺したと思っているので、
ユボンの「ソリ」に反抗し、自分の新しい「ソリ」=流行歌を好む。