This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

沼!ミュージカル「ママドントクライ」ringhun的解釈~2


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さて後半は、血の取引により「完全な魅力」を得て、モテモテとなったV。
女の子から女の子に渡り歩きこの世の春を経験するけど、
世の中そんなに甘くはない。
満月の夜、その女の子たちを殺してその血を吸った時に手についた血を見て、
ようやく自分がどんな契約を交わしたのか気がついて頭を抱える。

<Half man half monster>

この曲めっちゃかっこいい!
すごく好き。
ここで出てくる伯爵はVの血の中の伯爵の血なのね。
血が騒ぎバンパイア化するヨンジンVが、思いの外野獣ちっくで好きです。
吸血鬼というより狼男ちっくだけどww

バンパイヤになってしまったことに狼狽つつも、いたって明るい展開。
いいですね(笑)
Vという人物が常に、前向きで明るくて、純粋だからなんでしょうね。

でも、サラさまは必要なんでしょうか?(笑)←観客へのサービスに違いない!

真っ黒の透かし入りの全身タイツに真っ赤なハイヒールで、
帽子をかぶり踊る踊り子サラ。
その正体は時代を超えてその時代ごとに名前を変えて生きている伯爵なのだけど、

フンジョン伯爵のサラさまは、なんだろう?何か違和感(苦笑)
姿勢?仕草?
ハイヒールもちゃんと履いて、ウォーキングもできているのに、違和感。
色気がない?そそらない(爆)←好みの問題。

それに比べてジフ伯爵のサラ、イケてます。
これですよ。これ。この艶かしさ。
Vを誘うように踊り、バンパイヤは不老不死であることを教える。



その血の力と呪いから逃れるように、転々と居場所を変えるV。
それにつきまとう影のような伯爵。
各国からの学会招待の通知を投げる伯爵。

フンジョン伯爵はVの頭にぶつけ(結構痛そう)
ジフ伯爵は、思い余って舞台下まで飛ばして、Vに思いっきり睨まれ怒られて(爆)

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封筒がすっ飛んで、舞台の下に落ちた瞬間のジフ伯爵の顔が忘れられない。
←ヤバイ!どうしよう!って喉元まで出て、
   でもそれを隠そうと無表情の演技をするんだけど、目が泳いでてww

ヒョンギュンVも一瞬固まったけど、飾らず、でもヒョンらしい切り抜け方。
素敵でした。
でも、やっぱりVの方が上って、伯爵の立場微妙になっちゃうよねぇ。
切り替え切り替え!


その後のRoller coasterがまためっちゃかっこよくて好き~~~~!
舞台で前後に並んで歌いながら踊るのよね。

フンジョン伯爵とヨンジンVのシンクロ度が高くて、
この2人は表裏一体なのだと思える。
それに対して、シンクロしようとするジフ伯爵に、
敢えて合わせないヒョンギュンV。
この2組の違いに、密かにう~んと唸ってしまった。

そしてついに本命メーテルをも魅了し告白を受けるV。

血の宿命から逃れていたことを忘れ、メーテルと結ばれ幸せな時間を過ごす。
しかし、満月の晩、自分の身体に湧き上がる血の呪いを思い出して、全力で抗う。

<月の私生児>で完全な一体化を果たすフンジョン伯爵とヨンジンV。
←フンジョン伯爵もヨンジンVも、血の呪いに抗いきれない感じ。

ジフ伯爵はヒョンギュンVの中で彼を支配してしまう感じ。←彼自身が血の呪い。

そして抵抗も虚しく結局メーテルを殺してしまうV。
メーテルの血に濡れた手を見て絶叫し崩れ落ちる。

<こんなに美しい Rp>
悲しげにヨンジンVを抱き起こし、「だから愛するなと言ったろう?」
悲しそうにつぶやくフンジョン伯爵は、過去に自分も同じ過ちを犯して、
もう誰も愛さない」と誓った経験絶対あるよね?

こうなることわかっていたのにVを導いた後悔と、
これで自分は死ねるという期待との葛藤。

「バンパイアは同じ不老不死の命を持つものに、首を噛まれ心臓を刺されると死ぬ」

Vはそのための存在だったはず。
でも、フンジョン伯爵は、Vの心の痛みを自分の痛みのように感じ、
彼の怒りを自分の怒りのように思いながら、←その痛みを知っているから、だよね?
彼の刃を待ちわび、刃を振り上げ一瞬躊躇するVの手を引き寄せ、
それらから逃げるように自分の心臓を突き刺す。

痛みの先に安らかな眠りがあると確信して悶え苦しむM仕様のフンジョン伯爵。
でもけっきょく死ねなくて絶望して暗転。

何この切なさ(涙)何このナル過ぎる伯爵(涙)
悪ぶっているけど、実はとてもいい人。
うそ、泣くよ。グッときたよ。フンジョンさん苦手だったんだけど、ごめん。
嫌いの奥に好きがあった。

だから、フンジョン伯爵の後にジフ伯爵を見たら、
冷たく笑いながら「だから愛するな言っただろう?」と言うジフ伯爵、
悪魔!って思った。
Vを最初から利用して、自分を殺すように仕向けていたってわかる伯爵なんだよ。
Vに愛がないんだよ。
刃を振り上げ一瞬躊躇するVの手を、
早くしろと言わんばかりに引き寄せ心臓を指す。
これで死を迎えられると悦ぶのに、結局死ねなくて「え?」っと暗転なジフ伯爵。
私はそんなの嫌だ~~~~!

一方、伯爵を殺した(つもりの)Vは、
メーテルを助けるためにもう一度タイムマシンに乗る。

恋が結ばれたあの日に戻り、生きているメーテルの姿に喜びながらも、
彼女の求愛を優しく拒み別れを告げるV。

ヨンジンVは、過ぎた恋を見送るように別れるんだけど、
ヒョンギュンVは、もう本当に好きで、今も好きだっていう思いが溢れていて、
彼女に再会する時から泣いていて、本当に、こっちも持っていかれる。

泣き笑いしながら、彼女に語りかけ、別れを告げる。
泣き笑いダメです。反則です。号泣です。まじか。この演目で号泣する?
そして、現代のVに戻って、その後のメーテルの様子を話すときもまだ半泣きで、
またこっちも号泣。ヒョンギュンV、一途過ぎる(涙)

そして、インタビューを続ける記者。

「でも、タイムマシンを再び作って前の時代に戻ることもできるだろう?」

記者の衣装を剥いで、現れる伯爵。
やっぱりVにつきまとうのね。そうよね、同じ血で繋がったもの同士だものね。

彼の問いに、ヨンジンVはにやりと笑い
「僕がどの時代に戻りたいと思っているのかな?」と答える。
そこに、メーテルは過去の人で、今、心はもしかして・・・?って感じて、
ちょっと心がざわつく。

伯爵がずっと求めていた「孤独からの脱脚」とVの「誰かに愛されたい」という感情が一致した瞬間。←これってハッピーエンド?

ヒョンギュンVは反対に、伯爵を睨みつけて、
「僕がどの時代に戻りたいと思っているのかな?」
その台詞には、どの時代に戻っても同じことだろう?と言う怒りを感じる。

この先もVは伯爵を拒み抗う、対決の日々を送るのだろうなぁ。
それはある意味、ヨンジンVとフンジョン伯爵と同じ結末でもあるのだろうけど、
全く反対の結末でもあるよね。
結合と反発。磁石の反応のような違いに面白さを感じました。

これ、2組だけでもこれだけ違うのに、ほかのキャストだったらどうなるんだ?
もう見れないのだけど、猛烈機になる気になる気になる気になる・・・。
どっぷり沼に浸かったまま再演まで溺れているのかな?私(涙)
大邱以外に地方公演ないかなぁ←無理だろ?夏はすでに空いてる枠はない(涙)

今回の成果
*私は意外とフンジョンさんが好きだった。
*ヒョンギュンさんはかっこよかった。
*若い子には若い子なりの良さがあるから、食わず嫌いはダメだ。
*人知れず苦悩し悶える主人公が好き←これはMなのかSなのか?
*大学路みゅの沼の怖さ。