「100万回生きたねこ」にほろほろ
本日の演目。
ずっと見たかった成河(ソンハ)くんの舞台です。
「十二夜」ですっかりファンになり、
アレからずっと待っておりました。
ミュージカルだと思って見に行ったんですが、
なんというか、ミュージカルでもなく、演劇でもなく、ダンスでもなく。
でもそのどれもが当てはまる、不思議な舞台でした。
原作の絵本は、
子どもたちが小さかった頃、読み聞かせをしたので知っておりましたが、
そのときはそんなに感動はしなかったのだけど(汗)
じんわり笑い、
じんわり泣かせていただきました。
不思議な空間の中で、
とらねこが生と死を繰り返した話が展開。
すんごいメイクで、
これまたすごい衣装で、
ねこの飼い主が、ネコとの生活を語ります。
それぞれ、残酷な死を淡々とつづり、
その度に生き返るねこ。
ねことの別れにそれぞれ泣く飼い主。
でも、ねこは知らん顔。
飄々として、人を食ったようなねこ。
成河くんのキャラが立っています。
歌はそんなにたくさんはないけれど、
なんだか不思議な気分にさせる
呪文のような歌。
初舞台の深キョンは、
正直足を引っ張らないでねと、思ってきたんだけど、
意外にお上手。
半年前からコンテンポラリーのワークショップ鍛えられたそうで、
踊りの方もお歌も、それなりに形になっていて、
決してそれで光るわけじゃないけど、
彼女らしくホワワワンとした感じがよかったです。
黒子的役割のお魚たち。
私はこの子たちが本当にツボで(笑)
こういうナンセンスな存在好きです。
こんななりなのに、本当にダンスがうまくて、
一匹連れて帰りたい(爆)
この楽団がまた、いい味出していて、
無表情な感じがまたいいんだよね。
とくにパーカッションの子が私のお気に入り。
物悲しいけど、レトロな不思議な曲にあわせて、
棚に載ったり、飛び降りたり。
成河くんのねこが縦横無尽にはしってい行きます。
やっぱりいいなぁ。成河くん。
メイクしてねこの姿で踊っているのは、
韓国ミュージカル俳優のウンテさんに何となく似ていて、
それがまたツボ(爆)
プロポーズされても、
無碍に扱うねこ。
プロポーズするめすねこたちがまたすごっっ!
おもちゃ箱をひっくり返したような
不思議な不思議な舞台です。
白いねこと出会い、「愛」を知るねこ。
前半とは打って変わって、深い愛に包まれる。
そして白いねこの死によって、
それまでの飼い主たちの愛をも知る。
そして、
100万回生きたねこは、
100万1回目に生き返るのをやめました。
深くて、優しい舞台でした。
舞台の端から端、隅から隅まで、行き届いた演出。
日本人でない演出に新鮮さを感じました。
未来くんの舞台もすごかったらしいけれど、
成河くんもとてもよかったと思う。
たくさんの人が見てくれるといいなって言う舞台でした。
不思議な舞台のダイジェストありました。
よろしかったらぜひ。