This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

ラストレミゼラブル

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あんにょんです。

秋晴れのシルバーウィーク、こちらに行って来ました。
実家から車で5分(笑)
とても素通りはできませんから。

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2015年版、本当に最後。
Myマッコンのキャストはこちら。

惜しいことに3000回逃しました(^_^;)
でもいいの。
私はラストはジュンモさんで締めたかったから。

ラストの舞台は素晴らしかったです。
半年の集大成というに相応しいクォリティ。

個々の実力はもちろん、その力のバランスが絶妙にかみ合い、
加えて舞台の音響がこれまた素晴らしくて、
役者さんたちの一語一音をしっかり反響させて、
本当にクリアに耳に入ってくるんです。

「あ、こここんなセリフだったんだ。」って、
新鮮なシーンもいくつかあったりして。 
5回も観に行ってるんだから、いい加減しっかり聞いておけ(^_^;)



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今回、改めて岸さんのジャベールが素晴らしかったです。
岸さんは、見るたびにイイですね。
どんどん素敵になっていく。

歌はもちろんなんだけど、ハートがね。
どんどんジャベールと一体化していくんだ。

ジャベールって、演じ方によって、
悪役になったり、間抜け役になったり、
レミゼの中で一番幅のある役で、難しい。
岸さんのジャベールは、一本気なんだけど、
彼なりの正義とその理由って言うのがはっきりあって、
ただ闇雲にバルジャン追ってるわけでないところが好き。

ハリのある声、どこまでも強く伸びのある歌に、
岸ジャベール像がはっきり見えて釘付けになります。

ジュンモさんのバルジャンは、
心にどストレートに訴えかけるパワーがあって、
そのバルジャンとの「対決」は、とても熱くて、
見ている私も熱くなってきます。

熱く強い岸ジャベール。
私、すっかり岸さんのファンに成ってしまいました。

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野島アンジョルラス。

意外にもお初でした。
ブログまでチェックしているのに(笑)

韓国でウンテさんと同じ先生についてボイストレーニングをして、
韓国の舞台にも立っているのは知っていたけれど、
声を聞くのは初めて。

他の人と違う声のだし方に、
ただただ、びっくりでした。
お顔と声にギャップがあって(失礼)
ものすごく安定したいい声。

あ、これ、韓国ミュージカルの人たちの声!
って、すぐにそう思いました。
伸びがあって、まだまだどこまでも出そうな力強い声に、
アンジョルラスをひしひしと感じました。

ただ、惜しいのは背が低いってこと。
まりおアンジョばかり見ていたせいもあるけれど、
銃を突き上げたアンジョは、誰よりも高くその手を掲げているイメージがね。
残念なことに、群集に混じってしまうとどこにいるのか見失ってしまうのよ。

うううっ。
残念すぎる。もったいなすぎる。
却ってマリウスの方がいいのかな?

でも、本当にいい声。
私は彼の声が好きです。

ふふふ、今日はジュンモさんとの共演日。
野島さんと、彼が「ヒョン」と呼ぶジュンモさんとの掛け合いに
(あまりないんだけど・・・)
気持ちがほっこりします。
仲いいんだろうなぁ。やっぱり。
信頼って言うオーラが2人を包んでいます。

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原田マリウス。
原田さんのマリウスを見られるのは今日が最後だと思ってみていました。
噂はあるからね。
でも、好き。
海宝くんのマリウスもキュンキュンで好きだけど、
原田マリウスの誠実さと優しさが好きです。
一語一語本当に丁寧に歌うんだよね。

歌だけでなく、演技もとても丁寧で、
コゼットと愛を語るところはもちろんだけど、
今日はエポニールが彼をかばって死ぬところで、
彼女の傷に気がついた彼が人を呼ぼうとするのを
エポニールが止めるんですけど、
そのくだりがとても繊細で丁寧に演技されていて、
とてもとても感動しました。

あそこをしっかり表現することで、
2人の最後の歌に深みを持たせることができるんだよね。
そこはみなさん流してしまうので、
エポニールが瀕死なのに、何もしないマリウスに突っ込み入れたかったんですが、
今回はとても納得の表現でした。

それから、彼のカフェソングは最高。
ひとり残された悲しみがひしひしと伝わってきて、
涙を流さずに、とても聞くことができません。
バックの死んでしまった同志の影の動きがまたいいんですけどね。


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お顔はゴニョゴニョなんですが、
私のコゼットに対する認識を変えた方。
とても情熱的で、積極的なコゼット。

「コゼットは自分では何もしないくせに、
棚ぼたな幸せを独り占めするズルイいキャラ」

って言うのが、私のコゼットイメージだったんですが、
彼女のコゼットはとても生き生きしていて、
マリウスと愛を語るシーンのなんと素敵なことか。

あのシーン、前はとても眠かったんですが、
今回は毎回キュンキュンさせてもらいました。
(私、清水コゼット率高かった(笑))

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そしてジュンモさん。

ああ、本当に彼は私を泣かせました。
最初の独白で泣いたのは彼が初めてでした。
今回も、魂がストレートにぶつかってきて、
とにかく圧倒されてしまいました。

司祭様との一連のくだりは、
司祭様も回を増すごとに慈しみに満ちた歌声で、
彼の歌には毎回泣かされるんですが、
それを受けるジュンモジャベの演技の細かいこと!

あの緻密な演技があるから、
独白が泣けるんだよなぁ。
彼の歌は、歌であって歌じゃない。
「独白」そのものなんだもの。

そしてそれは、どの場面でもどんな細かいところでも
丁寧に繊細に表現していて、
強さ、優しさ、弱さ、迷い、
ことあるごとに揺れる心に共感し、感銘するのです。

2幕はさらにそれが増すんですよね。
マリウスと言う男の存在を知ったとき。
彼を助け、コゼットの元に彼を連れてきたとき。
そして、彼に彼女を託し、独り死の床につこうとするとき。

彼のコゼットへの想いの深さに
ただただ涙が流れます。
娘が生まれたもんね。
その想いが、今回特に溢れていたような気がしました。

ふふふ。
でも、ジュンモさん、もう韓国バージョンにシフトを移した感あり。
前よりもどんどん激しく熱いバルジャンでした。
本当はピアニシモの慈愛に満ちた
「彼を帰して」が好きなんですけど・・・。

梅田公演の時は、とにかく激しかった。
でも今回は、ピアニシモとフォルテシモを使い分けて、
メリハリのある新しいバージョンでした。
これもまた、いいね。

ジュンモバルジャン、日本公演も後1回。
寂しいような、でも次が楽しみのような。

次。
韓国で、必ずお逢いしたいです。

「独白」の韓国語バージョンをとても聴きたいです。

行きます。
きっと。

あなたの母国語のバルジャンを見せてください。