This is it

舞台大好き。映画も大好き。私の見たもの日記のようなものです。

tvN「ダブルキャスティング」に夢中💕

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先月から始まった韓国のtvNの番組「ダブルキャスティング」

最初からめっちゃはまっています。

 

ミュージカルを愛して熱心にミュージカルに打ち込んでるけれど、注目されずにいたアンサンブル俳優たちに舞台の主人公になるチャンスを与えるー

埋もれているダイヤモンドのように磨けば光る原石を探す、いわゆるオーディション番組。

優勝者は、賞金1億ウォン(1000万円)と2020年の大劇場ミュージカルの主演のチャンスが与えられるとのこと。

以前他番組「キャスティングコール」のように、主演する作品はまだ決まっていません。

どんな作品なのかも合わせて楽しみ。

 

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審査員はこの5名。

どの方もミュージカルの第一線で活躍されている方々。

大好きなジヨンさん(真ん中)。この番組で復帰ですが、とても楽しそうで私も嬉しい。

 

番組は最終予選からはじまり、審査員の前で自分が選択した曲を披露しました。

5人のうち3人が「キャスティング」とコールすれば合格で、本線に進めます。

先週と今週で、71人の候補者の中から、本線に進44人が決定しました。

次から本線。かな?

 

まあ、2回の放送で全員を映したわけではないんですが、1回目15人、2回目13人。

後の人は本線でおいおい紹介されるのかな?

 

で、この2回の放送で、私的イチオシなのが2回目の放送で登場した

イム・ギュヒョン(임규형)くん。

 

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去年の「アランガ(아랑가)」でサハン(사한)役でデビューとのこと。

まだ1年しかたってない(^◇^;)

 

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ちょうど去年の今頃。

アランガの彼はかわいかったです。

去年の韓国ミュージカルアワードで新人賞もらってたし、

サハン(사한)はアンサンブルの部類なのか?

こんなところに出てくるとは思わなかったなぁ。

 

youtu.be


 でも話を聞いていると、大劇場に立ってみたいけど、彼は童顔で背が低いこと(170㎝)にとてもコンプレックスを持っているんですよね。

確かに、サハンは子供の役だし、見た目には28歳だなんて思わないよ、ね。

かわいい💕って思うけど、彼にはそれがとてもコンプレックスのようです。

この歌を選んだのも、「外見的に難しいけれど、大劇場の歌を歌ってみたかった。」って言うのがいじらしくて。

だけど、歌ってみればブラボー!!な歌声で「リトルチサン」とか言われていましたね。

演技も素晴らしくて泣きそうになりました。

私はどうもこのギャップのある子が好きみたい笑

本戦がとても楽しみな彼です。

 

ほかにお気に入りがいて、

ナヒョヌ(나현우)くん。

じつは彼も28歳で、ギュヒョンくんと同い年ってちょっと・・・笑

そりゃギュヒョンくんの悩みも分からなくもないか・・・(^_^;)

 

彼は結構売れっ子なアンサンブルのようで、ナポレオンやドラキュラ(チェコ版)で審査員とも共演済みで仲も良さそう。

 

youtu.be

爽やかな笑顔で、声もクリアでう〜ん、私の好きなタイプ💕

「Airport Baby」見たことないんですが、見たくなりました。

 

後1人がこちら。

イムヒョン(이무현)くん。芸歴10年だそうです。

 

youtu.be

 

ん、綺麗なお顔。「ラカージュ」のシャンタルやってたそう✨

でも、この綺麗なお顔が仇になっているそうで、人の悩みって本当にいろいろあるのね。

他の人が聞いたら殴られそうだけど笑

で、選曲は顔でなく、キャラクター色が濃いこの歌にしたそう。

私の個人的な意見ですけど、28人の中で一番ミュージカルだと思いました。

なんというか、もうトピアスでした。うまい。引き込まれました。

くぅ。韓国にはこういう人が本当にざっくざくでうらやましい。

 

今週からの本戦がとても楽しみです。

 

舞台「ねじまき鳥クロニクル」頭の整理

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こんにちは。

ただ今、怒涛のねじまき鳥月間。

原作読んで予習して望んでは見たけれど、苦手な村上春樹作品。

1回目に見たとき、原作の解釈と順番を入れ替えて再構築してあったので、戸惑ってしまったこともあり、頭の中を舞台用に整理。

結果、2回目以降はすっきり舞台の世界に入っていけました。

そんなわけで、とりあえず、メモだけ残しておこうと思って。

今日のアフタートークで、「この作品は観客にストーリーを伝えることが最重要視されていない」という話があったようで、まさに「考えるな!感じろ!」ってことなんだろうけど、それでも舞台の芯を探すために最低限の情報はまとめておこうと思います。

ネタバレ嫌な方は、もろネタバレになるのでスルーしてくださいね。

(でもノー予習で臨むにはちょっと難解ww)

 

とりあえず舞台のHPではこんな感じのあらすじが書かれています。

 

岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもよらない戦いの当事者となっていく――

トオルは、姿を消した猫を探しにいった近所の空き地で、女子高生の笠原メイと出会う。トオルねじまき鳥さんと呼ぶ少女と主人公の間には不思議な絆が生まれていく。

そんな最中、トオルの妻のクミコが忽然と姿を消してしまう。クミコの兄・綿谷ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。だが自らを水の霊媒と称する加納マルタ、その妹クレタとの出会いによって、クミコ失踪の影にはノボルが関わっているという疑念は確信に変わる。そしてトオルは、もっと大きな何かに巻き込まれていることにも気づきはじめる。

何かに導かれるようにトオルは隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする。クミコを取り戻す戦いは、いつしか、時代や場所を超越して、と対峙してきたねじまき鳥たちの戦いとシンクロする。暴力とエロスの予感が世界をつつみ、探索の年代記が始まる。

ねじまき鳥はねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコをとり戻すことができるのか―――

 

 

 冒頭ー謎の男(ミュージシャン)の登場で始まる。

原作では2巻にあるトオルとクミコが知らない間に道を分けてしまったシーン(クミコの妊娠と堕胎)で出てくる彼が、いきなり出てきてテンション上がる〜。

しかもそれを成河くんがやるっていうのがね。

 

「照明を暗くしてもらえませんか?

ご存知のように、人生の過程において私たちは様々な形の苦痛を体験します。

肉の痛みがあり、心の痛みがあります。私もこれまでたくさんの苦痛を経験してきましたし、

皆さんも同じだと思います。しかしその苦痛の実態を誰かに対して言葉で説明するのは、多くの場合とてもむずかしいことです。自分の痛みは自分にしかわからない、と人は言います。

しかし本当でしょうか?私はそうは思いません。例えば誰かが本当に苦しんでいる光景を目の前にすれば、私たちもまたその苦しみや痛みを自分自身のものとして感じることがあります。それが共感する力です。おわかりですか?」

男は自分の掌に火にかざして焼く。

「ごらんになったように、苦痛は文字通り人の肉を焼きます。

そしてみなさんは、そこにあるはずの痛みを、まるで我が事のように感じ取ることができます。それが共感する力です。」2153 

 

 

 

登場人物

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岡田トオル

法律事務所の助手(舞台では大まかに会社と言ってる)を辞めて現在無職。

現実→渡辺大知(1幕主)

潜在意識→成河(2幕主)

最初は猫、そして妻クミコも失踪。

2人を探すために彼は意識の世界に入り込み真実を探す旅に出る。 

その入り口となるヒントを、間宮中尉の話からヒントを得て、家の裏の空き家にある井戸に入り、その暗闇の中で意識の世界に入っていく。

そこは謎のホテルの中で、彼はその中で痛みに苦しむ女性を癒す仕事をしながら、事件の始まりの電話の女を探し、多くの謎を解きながら「真理」に近づき、運命と戦う。

 

 

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岡田クミコ

トオル妻。ある日突然失踪。

そして他の男との関係を告白し、兄綿谷ノボルを介して離婚を求める。

しかし、その裏には壮大な秘密が隠されており・・・。

 

 

 

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加納クレタ/マルタ

消えた猫を探すために綿谷ノボルを介して紹介された霊媒師マルタ。

しかし、クミコの失踪にはもっと深い真相が隠れていて、

その謎を解くために妹クレタトオルに会わせる。←道を示すもの

クレタは綿谷ノボルに凌辱されたた過去を持ち、そのことで奪われた自分を探している。

彼女はトオルと意識の中で交わることで、意識の世界を彼に教える。←導くもの

 

 

 

 

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綿谷ノボル 

クミコの兄。財力、権力、カリスマと、全ての力を持ち、政界へ進出しようとしている。

力を得るためには弱者を抑えつけ容赦なく搾取する残忍さを纏う。世の中の強者の象徴。

トオルは彼をとても嫌っていて、クミコもそうだったはずなのに、

突然兄に連絡して失踪したことにトオルは疑問を持つ。

消えたクミコの代わりにトオルに離婚を迫るが、その裏にはトオルが避けて通れない「真実」があり、トオルはクミコを取り戻すためにこの強大な存在と戦うことになる。

 

 

 

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笠原メイ

トオルの家の裏に住む女の子。16歳。

自分が何者で何をしたいのかを探している。

生と死について深く興味を持ち、

バイクに乗っている彼氏の目を後ろから隠して事故を起こし、不登校中。

猫を探して向かいの空き家の庭にやってきたトオルと出会い、枯れた井戸を教える。

トオルに妙に懐き、トオルと変わった関係を紡ぐ。

 

 

 

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赤坂ナツメグ

トオルが意識の世界でたどり着いた謎のホテルの支配人

痛みで苦しむ女たちを癒し続けていたが、

迷い込んできたトオルのほほのアザを見て彼の持つ力を見抜き後継者にする。

彼女には実は、同じようなアザを持つ生き別れた父がいて、

父は戦時中の満州の動物園に勤務する獣医だった。

彼は終戦間近のある日、彼は檻から逃げたら危険な動物を殺すことを軍から命じられる。戦争によって力でねじ伏せられ、踏みにじられる者たちの象徴。

 

 

 

 

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赤坂シナモン 

ナツメグの息子。とても仲が良く、母から祖父の動物園の話を聞くのが好きだったが、

6歳のある日、突然言葉を話すことをやめてしまった。

それは恐ろしいことと共に泣き叫ぶねじまき鳥を聞いたことによる。←意識の世界

言葉は発しないが、意識の世界を熟知してトオルの世話をしながら導いていく。

 

 

 

 

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牛河

綿谷ノボルの秘書。見栄えが悪く、裏の仕事を専門に行っている。

精神の世界で痛みに苦しむ女を癒すトオルをそこから離そうとするノボルの命により、

クミコとの復縁を提示して、トオルを惑わし揺さぶる。

おしゃべりで小賢しい小鬼のような男。

 

 

 

 

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 間宮中尉

トオルとクミコの恩人とも言える霊媒師の本田さんの戦友

トオルに形見分けを渡して欲しい」という本田さんの遺言により、

彼の形見を持ってトオルの前に現れる。

彼は、本田さんとともに戦時中恐ろしい体験をしたトラウマを抱え、

それゆえ、その後の人生を誰も愛さず愛されない人生を送っていると告白する。

完全に敗北した者の象徴。

 

 

 

 

出てこないけど大事な役

 

本田さん(伍長)

不思議な霊能者。予知能力を持つらしい。若いとき、間宮中尉とともにロシアに渡り、

そこで生死の狭間に立たされた間宮中尉を助ける。

トオルとクミコを気にかけ、死んでなお遺言で間宮中尉と会わせる。

 

ワタヤノボル(サワラ)猫

トオルとクミコの飼い猫。2人にとって平穏な幸せの象徴。

 

電話の女

全ての始まりとなった電話の相手。謎の女。

「私はあなたのことをよく知っていて、あなたは私をよく知っている。」

 

顔のない女

意識の世界のホテルのベッドに横たわる女。顔は見えないが、電話の相手。

トオルは彼女の正体が何者なのか知ることが、クミコを取り戻す鍵だと信じている。

 

ナツメグの父=アザのある獣医

終戦間近の満洲の動物園に勤務していた獣医師。

動物園の運営困難にあたり、逃げたら危険な動物を殺すことを命じられ、

その後戦禍の中で戦死したと思われる。

強者よりなす術もなく全てを奪われる象徴

 

 

キーアイテム

宮脇さんの空き家=首吊り坂の家

トオルの家の裏の路地にある空き家。メイのウチの向かいでもあり、

猫を探しに来たトオルに井戸を教える。

ここに住む人は皆不幸になるという曰く付きの家で今は誰も住んでいない。

裕福な人(全てを得る者側)が失う者側に堕ちる場所。

 

井戸

トオルが意識の世界に入るための入口となるところ

家の裏の路地にある首吊り屋敷の庭にある。枯れた井戸。

力を持つ者が力を失う場所

←枯れた水=力?

突然湧き出す水=取り戻した力?

 

バット

井戸から意識の世界に入るためのお守りのようなもの

戦う力の象徴?暴力を得た象徴?それとも勇者の剣的なものか?

満洲の動物園で中国人を殴り殺し、謎の男と争う時に男を殴り飛ばしたアイテム(原作のみ)

そして、意識の中でクミコを囲い、トオルをも組み伏せようとする「力」=ノボルと戦うアイテム

 

クリスチャンディオールの香水

クミコの決意

クミコが家を出るときにつけていた、トオルが今まで嗅いだことのない新しい香水

 

 

 

2019年下半期および全体のまとめ

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慌ただしい中、2020年あけました。

改めまして、みなさまあけましておめでとうございます。

昨年は日韓問わず、沢山の作品に巡り合い、幸せな一年でした。

本来なら年末にかっちりまとめたかったんだけど、とてもそんな余裕なくて・・・。

今年の目標は「整理整頓」←できるのか?

なので、新年明けてしまったけれど、目標達成のためにもまとめておきます。

 

上半期のまとめは、以前書いたこちらを見ていただいて、

 

ringhun.hatenablog.com

 

下半期中心に振り返りたいと思います。

 

《2019年下半期の観劇》

 

7

エリザベート2)

シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!

ピピン清水遠征)

 

8

SMOKE(九劇版)(3)

エリザベート

 

渡韓

ニジンスキー

RJ(2)

キャッスル

ベンハー

ヘドウィック

 

9月、

愛と哀しみのシャーロック

 

渡韓

ドリアングレイの肖像(2)

エクウス

RJ

 

10

SOML

JCS in concert(4)

アンクルトム

 

11

ビックフィッシュ

ファントム

 

渡韓

ファンレター

私たちの愛

ウィニートッド

女神様が見ている

キダリアジョッシ

 

12

タージマハルの衛兵(5)

 

渡韓

ファンレター

(SOML、キダリアジョッシ)

 

 

上半期総数

韓国ミュージカル:9作品15公演
韓国演劇:1作品1公演


日本ミュージカル:6作品8公演
日本演劇:6作品11公演

 

日本でのコンサート、ライブ:7

韓国でのコンサート、ライブ:1


計22作品35公演

コンサート8公演

 

 

2019年総計

韓国ミュージカル:18作品25公演
韓国演劇:4作品7公演


日本ミュージカル:15作品24公演
日本演劇:8作品17公演

 

日本でのコンサート、ライブ:7

韓国でのコンサート、ライブ:1


計45作品73公演

コンサート8公演

 

 

 

今年は抑えると決めていたのに増えてしまった上半期。

下半期こそ抑えようと思ったけど、

全く抑えられないどころか増えてしまって

なかなかの総数になっていました。

そして、ringhun的2019年下半期ベスト5はこちらです。

 

下半期ベスト5

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🌟R&J

 まさかの1位笑

全く意図せず、枠埋めで観に行った作品でした、ほぼ全員はじめましての舞台で、

しかも演劇。ついていけるのか不安な気持ちで行ったのに、

出てきた時には涙で顔をぐしゃぐしゃにしてどっぷり沼にハマり、

急遽渡韓を増やして観に行ってしまいました。

演劇でありながら、音楽と身体表現で作られた「型」を使い、

古典を使いながら、現代を表現し、

どこまでも「型」にはめながら、とても自由で。

そんな、ボーダレスな舞台にすっかり魅せられてしまいました。

 

残念ながら、出演者全員クリアできなかったけれど、どの演者が来ても素晴らしい。

でも敢えていうなら、学生2のカンチャンくんと、学生3のソンユドンくんに胸キュンでしたぁ〜。この2人はこれからずっと観ていきたいな〜って思う俳優さんになりました。やばっ。また推しが増えちゃった(^◇^;)

 

 

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⭐️エクウス

ずっと前から観たかったけど、演劇ということでパスしていた作品。

加えて、今回を最後に卒業するリュドクファンくんと、大好きイソクジュンさんの

タッグってこと即決。

今回見るに当たって、日本語翻訳の脚本を購入してトライしましたが、

その作品の深さにすっかり魅了されました。

演劇は敷居が高いと思ってたけど、こっちの沼にもハマりそう。←ハマってるしww

ドクファンくんと熱を帯びた演技と、ソクジュンさんの抑えた演技。

そしてなにより、馬役のアンサンブルさんが本当に馬のようで、しかもセクシー💕

その動きに目が釘付けになりました。

1回と言わず、もう一度観たかったなぁ。

 

 

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⭐️JCS

JCSは、本当に大好きな作品なんですが、舞台編よりコンサート編が特に好き。

現代風で、コンサートとと言いながら、どこまでも演劇でミュージカルで

ストレートに胸に飛び込んでくるような気がするんですよね。本当に好き💖

世界の歌える人たちが集結して、そしてアンサンブルもものすごくよかった。

台風でかなりハラハラさせられたけれど、私は幸運にも全部観ることができたんですよね。その奇跡もうれしかったけれど、どのコンサートバージョンでも、インパクト大だけれど、ほんの一瞬しかでてこないヘロデ王が、舞台の高みからずっと下々を見物しているように演出されていたことが、たまらなく嬉しかった。

ヘロデを推しの成河くんが演じていたこともあるけれど、お話的にもその方がずっと話に説得力が出るような気がした。

撮影していたから、絶対テレビ放映かDVD出ますよね。超絶希望💞

 

 

 

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⭐️タージマハル衛兵

2019年の観劇納めにふさわしい最高の演劇でした。

2人のガチな演劇バトル。余計なものを全て削ぎ落として、言葉と、身体で、

問題提議と愛をぶちかまされて、公園期間中ずっとずっとそのことばかり考えてしまった。舞台の2人の間に入って自分も「参加」している気分だった。最高。

これこそ演劇!と叫びたい。

物語は凄惨で悲しいけれど、それだけで終わらず、

希望につながる答えをだせてよかったです。←あくまでも私の「答え」ですけどね。

 

 

  

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⭐️きだりあじょっし

あしながおじさんでもDADDYLONG LEGSでもなく「키다리아저씨きだりあじょっし」

と呼びたい。これは日本版とは違うもの。←日本版も好きよ

韓国版は日本版と違って、ジルーシャとジャービスの関係に焦点をあてて丁寧に描かれていることがとても好き。

私が、日本版を観て、違和感や焦点がブレてるように思えたところが変更されてて、

私的にはこちらの演出の方が好き。

とにかく、ピルソクさんのジャービスがかわいさ大爆発で、心臓がどうにかなりそうだった。背もたれがなかったら何度もひっくり返ってましたね。

かわいいくせに、いきなり大人になってみたり、苦悩の背中を見せたり、

もう笑ったり泣いたり忙しい舞台でした。

もちろんジルーシャも可愛かったし。お正月にみたジルーシャも、11月にみたジルーシャも無邪気で天真爛漫なかわいいジルーシャが、年を重ねる度に大人の女性になり、恋を意識する変化がとても素敵だった。

優しくて心がほっこり癒されて、最後には元気をもらいました。

 

 

 

次点

 

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💫ファンレター

日本語字幕がついていたので、より内容がわかったのも嬉しかったけれど、

とにかくお話がツボ。あらすじ読んだだけで泣けたくらいだから笑

 

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ヘジン先生はギョンスさんとジョングさんで観たけれど、私的にはギョンスさんのヘジン先生が最高に好き。これは別記事でちゃんと書きたいなって思うけど、

ギョンスさんの先生と、イユンの関係の解釈が本当にツボで、嗚咽を抑えるほど号泣。多分、今年の号泣大賞。

そして、私はついにギョンスさんに堕ちましたね。←いや随分前から堕ちてたと思う。

 

 

 

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💫ファントム

前に韓国で見た時から大好きな作品。

しろたんの演出は本当に素敵でした。切なさ100パーセント。

だって彼の愛が溢れているから。

性善説は綺麗事だと言いながら、彼の舞台には誰も本当に悪い人はいなくて

舞台全体に彼がいつも願っている「LOVE&PEACE」で満たされていて

エリックとしても彼は慈愛と赦しと、どんな絶望の中でも決して光を見失わない強さがあり、誰もがその愛の中で涙が流れます。日本の作品の中で1番泣きました。

素直に大好きだって言いたい、今年の日本のミュージカルの中で1番の作品。

残念なのは、1度しか観れなかったこと。しろたん、ぜひ再演してね。 

 

最多観覧俳優

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ぶっちぎりで成河くん(12回)

前半の10回を合わせると1年で22回だってww

 

まあ彼は本命で、日本で観られるので当然ですね。

 

下半期はスケジュールが全然合わなくて、推しをたくさん観れなかった分、新しい人たち、意外な人たちの作品を広くみた様な気がします。

新しい扉が開いてしまった下半期。

気持ちはどんどん、大劇場から小中劇場に向いています。2020年もきっとそうなるでしょう。

 

そしてやって来た2020年。

日本同様に韓国もものすごい2020年問題勃発。

今年はしっかり整理整頓して、本当に観たいものだけを観る。予定。

 

今年もゆるゆるやっていきますので、

みなさまもゆるゆるお付き合いくださいませ。

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

タージマハルの衛兵〜プレビュー初日

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2019.12.2  ソワレ

 

作:ラジヴ・ジョゼフ

翻訳:小田島創志

演出:小川絵梨子

〈出演〉

フマーユーン:成河

バーブル:亀田佳明

 

〈あらすじ〉

タージマハル建設中のムガル帝国

その完成前夜から始まる物語の登場人物は、フマーユーンとバーブル、たった2人。

タージマハルの建設現場で夜通し警備をする、幼馴染でもあるふたりの会話からは、

美と権力、支配者とレジスタンス、国への忠誠と個人の尊厳など、多くの問題をはらみ、

時間が経つにつれて次第にスリリングになっていきます。

ある枠組みの中に生きる人間が抱える、普遍的な葛藤を描く物語。

(HPより)

 

 

最初に感じたことは大切だから、次を見る前に書き留めておきます。

ネタバレ満載なので、その辺OKな方だけご覧くださいね。

 

 

〈感想〉 

 何が素晴らしかったって、とにかくセリフがひっかかる場所がひとつもなく

するすると耳に流れてきてほんとうの会話のように聞こえたこと。

しかも2人ともとても綺麗に話すから、セリフがクリアでとても聞きやすくて

ストレスフリーでした。本当最高❤️

プレビューで、このクオリティだから、本番入ったらどうなっちゃうんでしょうね?

 

作品の方は、コメディあり、シリアスあり、グロテスクだったり、哲学的だったり。

浅く観ても楽しめるし、深く見ようと思ったらどこまでも深みにはまりそう。

 

お前は強い

俺は弱い

 


お前は弱い

俺は強い

 


何度も繰り返し発せられるセリフが頭の中をぐるぐる回っていました。

 

強いってなんだろう?弱いってなんだろう?

言葉を臆することなく発することが強さなのか?

我慢して長いものに巻かれることが弱さなのか?


自由奔放で思ったことを口に出すバーブル。

絶対的な王政の中で、口に出す言葉の一つさえも緊張する世界でも、空想の世界で羽を羽ばたかせ、どこまでも自由。

亀田さんのバーブルはどこか幼さを残した迂闊者といった感じで、

寝坊してきた彼は衛兵服の紐を掛け違えてあくびをしている。

 

それに対して、いろんなしがらみにがんじがらめでまじめなフマーユーン。

ガチガチの頭で、だからこそ考えることは毒だと考える。

剣を抱えてピシッ立つ成河くんのフマーユーンは、直立不動で肩が上がっている。

多分、バカがつくほど真面目に任務を遂行しているんだろう。

 

危険な発想を無防備に口に出すバーブルにしかめっ面をするフマーユーン。

だけど、バーブルを注意しながらも、ついつい彼の話に惹かれてしまうお人好し。

本当は彼の頭の中でもバーブルと同じようにさまざまな考えが浮かんでいて、

心は自由を求めているような気がした。ただ、表に出さないだけ。

国家という「全」を前に「個」を殺してる。

それが平和でいられる最善の策だと信じている。

だから、「個」を重視するバーブルに憧れながらも疎ましさを感じている。

私はそんなフマーユーンにとても共感を覚えました。

 

バーブルは、最初はそれこそ迂闊者にしか見えないけれど、

そう見えて、時折ストレートに突き刺さる言葉を放ったりするから、本当はとても頭のいい自信家なのかもしれない。

そんな彼のことを私もウザいヤツだとちょっと思ってしまったところがあった。

 

でも終わった後、なんとなく考えていたら、彼はフマーユーンの気持ちをよく理解していたからこそ、彼に歯がゆさを感じてたのかもしれないとも思った。

彼の言動は衝動的で、煽動的で、突発すぎて、フマーユーンでなくてもハラハラしてしまうけれど、それはフマーユーンが押さえつけている心を解放しようと挑発しているのかもしれない。

亀田さんのバーブルは自由すぎるけれど、フマーユーンをみる瞳は優しくて。

だから、自由に振る舞えないフマーユーンの肩の力を抜かせたかったのかもしれないと考えたりした。


2人の掛け合いは、コントのように面白くて微笑ましいけれど、巨大な力が彼らを押さえつけている。

タージマハルは「美の象徴」であると同時に「全=権力の象徴」でもあるんだなって思った。

そして彼らを支配する社会は、様相こそ違えど私達を取り巻く現実と嫌になる程重なってみえて、彼らに突きつけられる理不尽な問題が、そのまま観ている私たちにも「おまえならどうする?」と言わんばかりに突きつけられる。

多分、社会と言うのは「個」のとって普遍的にこのような理不尽さを呈するものなのかも知れない。

 

そして、ずっと同じ道を進むはずだった2人は道を別つ。

 

強い、弱いなんてない。

正解もない。

ただ、自分の選択によってそれぞれ対価を払わされるってことなんだ。

私たちは選んだものに責任を持たなければならない。


ラスト、バーブルを失い1人で夜の門番をするフマーユーン。

片割れを失い、心にぽっかり穴が空いている。

鳥の声に、ふと2人で作った秘密基地を作った回想場面になり、

活き活きと笑うバーブルとフマーユーン。

2人以外誰もいない世界で、フマーユーンはありえないと思いながらもバーブルの夢に憧れた。

解放された心。そのときに見た鳥の美しさ。

瞳を輝かせその光景に酔うフマーユーン。その表情に涙が出た。

本当はだれよりも美を愛していた。

そして最も美しい美とは大切な人との思い出なんだ。

フマーユーンと同じように、過ぎ去った美しい思い出を遠く見つめる。

そんな風に思った最初の出会いでした。

 

 答えのないものを突きつけられて、いろいろ想いを馳せる。

だけど、Orange/Blueよりも気分がすっきりしているのは、この作品がストレートに語りかけているからなんだろうな。

これからどうなるだろうか?作品も、私も。

楽しみでならない。

 

 

 

 

ファントム〜もうひとつのオペラ座の怪人

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ファントム〜もうひとつのオペラ座の怪人

 

2019,11,21 13:30~

ファントム(エリック):城田優

クリスティーヌ・ダーエ:木下晴香

フィリップ・シャンドン伯爵:廣瀬友祐

少年エリック:大河原爽介

 

久しぶりに観ました。ファントム。

何年ぶりなんだろう?前回観た「ファントム」が私のしろたんデビューでした。

それと比べると、しろたんの成長ぶりが眩しかったです。

年月とともに深まった演技と歌は、エリックという青年の今だけでなく、

彼の過去や置かれた環境、どうやってそだったのかまで、手に取るようにわかるように思えました。

最初は「え?ちょっと幼すぎない?」「なんでそんなにおどおど話すの?」って思ったりしたんだけど、

身体は大きいのにちっちゃく見える「エリック」は、闇の中でひとりで生きてきた彼の人生を思うと、そうならざる得なかったんだって、ストンと入ってきて。

大好きだった韓国版の「Phantom」のウンテさんのエリックとは随分違うけれど、これはこれでアリだなって思えたのでした。

猫背でモソモソ話すエリックは好みじゃないけれど、なんだかとっても共感してしまう、親しみやすい等身大のエリック。

 

深く傷ついているのに、最後は笑って許しちゃうあたりが、とっても日本人っぽくて笑っちゃう。

こんな救われない人生あり得ないのに、その中でも一瞬のきらめきに幸せを感じて、「案外よかった」って言う彼のセリフが、あまりにも悲しくて、でも泣くほど共感できてしまったり。

どん底の中で生きてきたくせに、いい人すぎるよ。しろたんエリック。

もうね、号泣でした。大号泣。

途中で泣き叫びたい衝動に駆られて、必死に口を押さえてた笑←叫んでませんよ。

 

演出の方でも泣かされました。

初めて人と接して、音楽の中でひとつになる幸せを知ったエリックが、

自分が決して出ていけない「鏡の向こうの世界」で、知らない男とキスするクリスティーヌを、鏡の向こうからぼうぜんと見つめるエリック。

鏡の表側と裏側を逆転させるときに見えるセットの断面が、エリックとクリスティーヌを隔絶する境界線に見えて、すごいショックでした。

さっきまでひとつだと思っていたのが、いきなり予期せずその関係を断ち切られたように思えて、そこで涙腺崩壊。

それから先はもう、胸が痛くて痛くて。

クリスティーヌは、無邪気で屈託のない女の子で、多分誰からも好かれるんだろうな〜って感じだから、憎めない。

エリックの仮面を外させるところも、彼への愛を語る彼女は、嫌味もなく彼の母のような愛を感じたけれど、そこまで言っておいて、逃げるなんて・・・と思いつつも、

彼女は母ではないんだからしょうがないよね。頑張ったよね。って許しちゃえるいい人クリスティーヌだったのですよね。

私史上もっともいい人クリスティーヌでした。

 

カルロッタは本当に嫌な女なんだけど、それでもどこか憎めないキャラだし、

悪い人なんて誰もいないってところにしろたんの愛を感じます。

 

今回、私が1番気に入っているところは、ラストの場面。

クリスティーヌが息絶えようとするエリックを抱えて歌を歌うのだけど、

クリスティーヌの歌声と温もりが、一瞬でもエリックに伝わったというところなんですよね。

彼女の愛が彼に伝わることに救いを感じたのでした。

(確か韓国版も前回も、確か息絶えた後で、彼女の愛を知らないまま死んでしまったことが救いがなくて悲しかったんですよね〜。←記憶が定かでないけど)

 

まあ、とにかく、自分でも驚くほど涙腺崩壊でした。

今回2階席なのに、オペラグラス忘れて、「あ〜〜〜〜!!!」ってなったけど、

もう涙で舞台が見えない事態が起きて、こんなの初めて。

マスクはぐしょぐしょになって、とちゅうから 使い物にならなくなったし、

涙腺鼻水コントロール不能でした。

「私疲れてるのかな・・・?」←そこ?

 

舞台を観て泣くのは私のストレス発散方法なので、ちょっとすっきりしたかな笑

 

P.S

帰りは韓国版の「Phantom」OSTをずっと聴いてしまったのだけど、

2回しか見れなかった割には、結構いろんな場面を覚えていて、

しろたんにはもう少しお金使わせてあげたかったな〜って思ってしまった。

限りある資金の中で、できるだけお客さんを楽しませたいって、観客の目線でいろんな工夫をしてくれたのは本当に嬉しかった。

演出面でも、やりくりいっぱい感じたけれど、シャンデリア・・・ないし、

他にもいろいろ、これ削ったのかな〜っていうものあったので・・・。

もちろんセットをよくすることが良作を作るわけじゃないけどね。

よかったからこそ、の感想。

 

 

 

 

 

 

 

BLUE/ORANGE4度目の逢瀬

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4度目の逢瀬

 

4月17日ソワレ E列どセン

 

今日は本当に文字通りのドセン。

木曜の夜はやっぱりウラ側の空席が目立ったけれど、オモテ側はほぼ埋まっていたみたい。

1週間ぶりの舞台は、なんかずいぶん整理されているような印象。

舞台は日々進化。深化。

観ている私も深化。新鮮な驚き。

 

最前列ドセンなのに、物語の中にどっぷり浸からず引いた目線で演劇のことを考えている私に驚く。

いや、やはり舞台の上に立つ3人が、近くにいればいるほど突き放すからだろう。

これはそういう舞台で、彼らはそう言う役者。

 

とは言え、間近で拝ませてもらって、真面目に考えつつも

「ああ、成河くん、今日もなんてカッコいい顔なんだ〜」と見惚れている私もいる。

だって、だって、私は成河くんの顔が好き〜🎵(よしお風に)

 

今回のブルースは、おそらく医大生の時はトップクラスだったエリートなんだろうなぁっていう研修医くんでした。二枚目で頭が良くて、誰からも羨まれていたような人。

だから、プライドが高くて自分にとても自信がある。いけ好かないエリート笑

クリスとのやりとりは、あくまでも医者と患者で、自分の作ったマニュアル通りに押し通そうとする

ガチガチの石頭。 

 

クリスに寄り添いながらも、鋭い視線で彼を観察して、自分の仮説が正しいことをいちいち確認している。まるでコンピュータのデータを確認して満足しているみたいだと思っていたら、

2幕のクリスの担当から外されたことに対して、「僕の研究対象を奪って、自分の患者にするんですね?」と言うセリフになってて、ゾッとした。

ここ間違ったんじゃないよね?(前回までは「僕の患者を奪って自分の研究対象にするんですね?」だった)やっぱり?

少なくとも1幕のブルースは、「クリスという人間」ではなく、「統合失調症という病」とだけ向き合っていたと思う。嫌な医者。

 

クリスは、切り替えスイッチの音が聞こえてきそうだった前回と比べて、正気と狂気妄想の変わり方が滑らかで、境がわからなくて、観ている私たちもわかっているのに騙されてしまう。

章平くんのクリスはガタイが大きくてどっしりていて、うっかり受け止めようとすると食われそうで(笑)、凄まれると身が竦んで後ずさってしまうんだけど、無邪気(と言うかちょっとハイ過ぎ)で愛嬌もあって憎めなかったりする。

多分、欧米の映画なんかで描かれている黒人の典型なんだろうけど、←こんな言い方すると、舞台と同じように誤解される?

このノリは、私の目にはもう精神異常にみえてしまって、 なんでこれで解放されるんだ?って思ってしまうんだけどww

そうかと思うと、急に誰よりも冷静に真理をズバッと突いたり、誰よりも大きな懐で相手を包んだり、いきなり攻撃的になったり。自由。←コレが症状なんだけど

 

これは毎回思うことだけど、クリストファー役っていいなぁって思う。

そりゃ、難解な役だと思うけれど、舞台全部を好きに振り回して演じていて1番楽しそうだ。

そして、なんとなく成河くんがやっていたクリスを想い浮かべて頬や緩んでしまう。彼は振り回されるよりも振り回す方が楽しそうだもん。

多分、ウィルスミスとか、エディマーフィーみたいなおしゃべりでちょこちょこ小賢しい黒人くん。(初演ではやっぱりクルクルパーマをかけていたって聞いてさらに笑った。どんなん?)

んでもって、千葉さんとしゅうさんが、うるせぇやつだなってボヤきながらそれを全部受け止めてくれていたんだろうな・・・。幸せな妄想。

 

閑話休題

 

今回のクリスは、なんだかとても可愛い悪魔感がところどころあって、ブルースがロバートに裏切られて涙を流すシーンがあるんだけど、その時、肩を抱いてクリスが慰める。でも今回は、ブルースの頭をぎゅっと抱きしめて背中をポンポン叩いてやる。その時の顔があまりにも子供みたいに無邪気だから、ブルースも心を許していつもよりもクリスの胸に深く顔を埋めて号泣する。そこはなんだかジーンと涙が出そうになるのに、クリスってば、ブルースが次のセリフを言おうと顔を上げようとしても離さない笑

ブルース(成河くん自体?)、静かにパニックになってそこから抜け出そうとする。→クリスはさらに腕の力を強める。→頭が抜けなくてバタバタする。

 

なんだコレ?可愛すぎるじゃないかっっ!

 

最初はジーンとしていたのに笑ってしまう。

ブルースにしたら全然笑い事じゃないんだけどww

 

ロバートとの場面でも、ロバートが自分の研究を認めないブルースに対して愚痴をこぼすシーンで、

彼の話を親身になって聞くフリをする姿が逆転していて笑える。意外と懐の深いクリス。

それでロバートもクリスに心を許してしまうんだけど、結局、その言葉尻を歪めて使われて、お互い振り回されてしまう。悪魔。悪意がないから更に最悪。

 

ロバートは、初回から安定のちゃらんぽらんさで、こんな医者いないしっ!って叫びたくなる。

でも、露骨にちゃらんぽらんじゃなくても、こう言うオヤジいるよなぁって納得してしまう何かがあるんだよね。

んで、ちゃらんぽらんなくせに、セリフの端端に差物を忍ばせていて、油断していると斬りつけられる。本当に嫌なおじさん笑

でも、今回は浅はかさや狡さはあんまり感じなかった。

今回、彼の主張が御都合主義のクソ(失礼)じゃなかったってことがようやく理解できたこともあり、

彼は彼なりの正義を感じた。

 

だからこそ、ロバートとブルースの対立は、

どちらが何と言うのではなく、お互いの持つ信念をぶつけ合っていたように見えた。

 

そしてラストの「汝隣人を愛せよって〜」って、クリスが爆発させるところからのロバートの一言。

心に響きます。ブルースにも響いていた。

「ロバート・・・ロバート・・・先生」

ブルースは、今までそこでロバートに救いの手を求めて手を伸ばすのだけど、

今回はまるで自分の過ちを前に途方にくれているようだった。ブルースの完敗。

 

だけどそんなことはどうでもいいとでもいうように、その呆然としたブルースをスルーしてクリスに声をかけるブルース。

取り残されたブルースはオレンジの皮を食べ、ロバートはクリスに退院手続きをする。

まあ、ロバートにしたって、何もできないからクリスを手放しただけなんだけど。 

でも、こちらの演出の方が好き。

 

クリスが病院を出る時、本当にヤバいこと言うんだけど、クリスよりブルースに釘付けになる。オモテ側。

驚きから顔を歪ませるブルース。あそこで本当にクリスの手を離したんだな。

だからこその、扉が閉じた後の豹変。

 

正常異常、白黒、真実と嘘その境目を行ったり来たりしながら、その対立をグルグルとかき混ぜるクリス。

目の前にあるその色は、何色なのか。

誰かはオレンジに見えて、誰かは青、そして誰かはもしかして白に見えたりするのかも。

その色がぐるぐると交わることで、最終的にグレーになる。って感じかな?

 

そもそも、日本は単一民族国家だから(本当は少数民族がいるんだけど・・・それは置いておいて)

欧米が抱える人種差別思想の問題に実感がない。

頭では理解できるけれど、それは所詮机上の理論で心で理解できないから、最初に見た時、

そのことに病的に敏感な彼らのやりとりに違和感を感じていた。

クリスはともかく、ブルースは「なぜそこにこだわるんだ?」って。

後から、ブルースの奥さんはブルガリア人で、それは有色人種だって聞いて、少し納得したんだけど、

彼らが置かれた背景が想像しきれないところに、余計な疑問が生じてしまう。

いや、そう感じることも含めて、作品の狙いなのかもしれないけれど。

ついて行くもの側としては、結構この障害は辛いんだが、それは勉強不足ってことなんですかね。

すいません。もっと勉強します。

 

 

 

 

 

 

 

書庫お引越し

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画像と記事は全然関係ありません笑

ただ載っけたかっただけです。

 

あんにょんです。

以前使っていたYahoo!ブログが閉鎖することになって、

あちらの書庫をここにお引越ししました。

「そんなにないかな?」と思っていたけど、記事が100を超えていて、

ちりつもって、なかなかすごいなと変に感心してしまいました。

そんなわけで、古い記事がダラダラと入っております。

よろしかったら、こちらもお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです。

これから書庫を整理しないといけないですけど、昔の記事を読んでると、

古いアルバムを開けたような懐かしさを感じてしまいます。

・・・そんな時間ないんだってばっっ!

片付けられない女の理由がここにありますね。

とりあえず、そんなこんなで昔のブログと統合のお知らせでした。ぺこり。